ウイルス、スパイウェアなどの危険なソフトは、「(パソコンやスマホなどの)コンピュータに悪さをするように作られたソフト」です。
どんな動作をするかで、悪さをするソフトには様々な名前がついています。ただし、最近は、複数の動作をするソフトもあり、区別がつきにくくあります。今回は、ウイルスなど危険なソフトについてまとめてみました。
なお、対策の基本は、”統合セキュリティ対策ソフト”を使うことです。
”統合セキュリティ対策ソフト”とは、ウイルス、スパイウェア、フィッシング詐欺、不正アクセスなどの複数の対策を統合したソフトのことです。
この手の代表的なソフトには、昔から使われている、「ノートン(Norton)」、「ウイルスバスター」、「マカフィー(McAfee)」があります。なお、そのほかにも、たくさんの対策ソフトがありますが、この3つのソフトは、歴史も古く、多数の利用者がいるソフトなので、どれを使っても問題はありません。
なお、ウイルス対策ソフトとして優秀なフリーソフトもありますが、 対策の機能が限定されているものが多いので、やはり、市販のものをお勧めします。
以下に、危険なソフトについて、簡単に紹介します。
■ウイルスとは、パソコンの動作を異常にしたり、データを削除するなど危険な動作をするもの
「ウイルス」は、感染の仕方、発症のようすなどが、人に病気を引き起こす生物ウイルスと似て、感染することから「ウイルス」と名付けられました。
■スパイウェアとは、情報を盗み出すもの
ユーザが知らない間に個人情報を収集し、集めた情報を送信し、ユーザの個人情報を悪用します。分からないように侵入している場合が多く、知らずに個人情報が盗まれます。
■ボットとは、コンピュータを外部から遠隔操作し悪用するもの
コンピュータを外部から遠隔操作することを目的として作成されたソフト。コンピュータを操り、迷惑メールの大量配信、特定サイトの攻撃、情報を盗み出すスパイ活動、など深刻な被害をもたらす。この操られる動作が、ロボット(Robot)に似ているところから、ボット(BOT)と呼ばれています。
■スケアウェアとは、怖がらせ危険なソフトをインストールさせるもの
「ウイルスに感染しています」と怖がらせ、偽りのウイルス対策ソフトをインストールさせる方法が有名です。スケア(scare)は、「怖がらせる」とか「おびえさせる」といった意味。
■マルウェアとは、悪意のあるソフト
一般的に、ウイルス、スパイウェアなど被害を与える悪質なソフト全般を指します。
■ウイルスの種類、ウイルス、ワーム、トロイの木馬とは
”ウイルス”を、更に細分化して、”ウイルス(狭義)”、”ワーム”、”トロイの木馬”という3つのタイプに分けて説明することがあります。
しかし、複合的な機能を持ったウイルスも出現しており、区分けすることは現実的ではありません。ウイルス、ワーム、トロイの木馬は”ウイルス”のことだと考えればよいと思います。
(1) ウイルス(狭義)・・・他のソフト・データに寄生し、自分自身を増殖する不正ソフト
(2) ワーム・・・単独で行動するソフトで、ネットワークを介してほかのコンピュータに侵入し、自己複製を行い増殖する不正ソフト。
(3) トロイの木馬・・・有用なソフトを装って、利用者の意図しない不正動作を行なう
「トロイの木馬」は、ギリシア神話に登場する装置で、戦争で使用され、中に人が隠れることができるようになっていたことから、このように名前が付けられました。