2018年12月28日金曜日

WiMAXは小型のモバイル機器だけでインターネット接続が可能 その使い方とは

「WiMAX(ワイマックス)」は、持ち運べるモバイル機器だけでインターネット接続が可能な“モバイルWi-Fi”の一つです。今回は、その使い方と注意点(通信制限、速度制限)をまとめました。

なお、「WiMAX2+」(ワイマックス ツープラス)は、従来の「WiMAX」の上位に位置づけられるサービスで、最近はこれが利用されますので、WiMAXを契約する場合は、必ず、以下で、利用できるエリアかどうか、まずは確認下さい。

 サービスエリア|UQ WiMAX,UQ mobile
 http://www.uqwimax.jp/area/

*ピンポイントエリア判定(番地までの住所で判定)がはっきり分かり便利です
 特定のサービスエリアが「〇 △ ×」で判定されます

「WiMAX2+」のエリア判定が「〇~△」のエリアや、電波が入るかどうか不安な場合は、契約前に”レンタルWiMAX”(Yahoo!、楽天で購入)を活用して、実際に使ってみると良いですね。

私は、離島の為、不安だったので、”レンタルWiMAX”で通信が入るか、通信速度はどの程度か確認しました。

光回線のような面倒な手続きが不要で、「WiMAXルーター」という小型のモバイル機器を購入するだけで、簡単に無線でインターネットを利用することができます。

光回線などの設置が難しい場合や、家と外で自由にインターネットが使いたい場合、さらには、私のように介護している親の家でネットを使う場合などに、かなり有効なサービスです。

料金も、月額料金が最も安いプロバイダー「BroadWiMAX」だと、以下の価格なので、光回線より同程度か安いですね。

「BroadWiMAX(ブロードワイマックス)」

 ギガ放題プラン(月間データ容量が制限なし使えるプラン) 2018年12月現在:
  月額利用料 1~2ヶ月目  2,726円
        3~24ヶ月目  3,411円
        25ヶ月目以降 4,041円

通信速度は、下り最大通信速度は440Mbpsと高速ですが、通信速度は、使う地域、場所により、かなりバラツキがあると思います。

私が使っている離島ではエリア判定が「〇~△」のエリアなので、下りで約10MBPSでした。まあ、これでも、Youtubeなどの動画も見ることができ、実際に利用する分には支障がないですね。


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WiMAX利用時の注意点

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①WiMAXの通信制限
~ハイスピードプラスエリアモードで月7GB利用すると通信速度が128kbpsに

通信モードをハイスピードに戻しても月末まで128kbpsになります。そしてこれは「ギガ放題」の契約者であっても同じで、月末まで128kbpsです。

②WiMAXの速度制限
~3日間で10GB以上のデータを使った場合は通信速度が1Mbpsに

直近3日間で10GB以上のデータを使うと、データ量が10GBを超えた日の翌日18時頃から翌々日2時頃まで、通信速度が1Mbpsに制限されます。


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「WiMAX2+」の通信速度の実測値
場所:某離島でピンポイントエリア判定が「〇~△」のエリア

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スマホアプリ「Speedtest.net」を活用した通信速度です。なお、離島でエリア判定が「〇~△」のエリアなので、通信状態はそんなに良くない環境だと思います。

実測その1: 下り 7.7Mbps 上り 1.2Mbps



実測その2: 下り 9.9Mbps 上り 1.4Mbps



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WiMAXは様々なプロバイダーが提供、どこがお勧めか?

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WiMAXの回線は、KDDIのグループ企業である「UQコミュニケーションズ社」が提供しています。「WiMAX」は、”インターネット接続に特化した無線サービス”です。

WiMAXのサービスは、本家本元の「UQ WiMAX」以外に、「Broad WiMAX」 、「GMOとくとくBB」など多くのプロバイダーが提供していますが、全てUQ WiMAXの回線を利用してサービスを提供しています。

なお、WiMAXのプロバイダーは、3つのタイプに分かれますが、お勧めは②の「キャッシュバックが無い月額割引が大きい」というプロバイダですね。「Broad WiMAX」がこれに該当します。実際に私も利用しています。詳しくは、参考のサイトを参照下さい。

①高額キャッシュバックはあるけど月額料金は高め
②キャッシュバックは無いけど月額割引が大きい
③1と2の中間で、ほどほどのキャッシュバックとほどほどの月額割引

参考:
 ハイスピードプラスエリアモードをマニアがわかりやすく解説【au・WiMAX】
 https://s8000.works/archives/5507


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WiMAX2+、ハイスピードモード、ハイスピードプラスエリアとは

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WiMAXを契約するときに悩むのがこれですね。これを明確に理解することで、WiMAXを上手く活用することができます。

①「WiMAX2+」はWiMAXの上位版の回線

複数の電波を利用することで、下りの最大通信速度は440Mbpsとなります。

②「ハイスピードモード」=WiMAX2+で通信する

大手キャリアと比較するとエリアが狭いので、WiMAX2+を契約する場合はWiMAX2+のエリアで利用できるかエリアマップで確認することが大事です。

③「ハイスピードプラスエリアモード」=LTE、WiMAX2+で通信する

WiMAX2+の電波が入らない時→【au 4G LTE】を使用
WiMAX2+の電波が入る時→【WiMAX2+】を使用

LTE通信とは、auの携帯回線「4G LTE回線」を利用して通信を行うモード(エリアはauの4G LTEエリアと一緒)で、WiMAX2+より使えるエリアが広くなります。

「WiMAX2+」の通信エリアが狭いため、その弱点を補うために③の「ハイスピードプラスエリアモード」(LTE通信)が備わっています。

なお、“LTEオプション”とは、この「LTE通信」を使うことを言い、ハイスピードプラスエリアモードを利用したい場合は、申込時に購入するWiMAX端末がLTEオプションに対応しているものを選ぶ必要があります。

このハイスピードプラスエリアモードを月に1度でも利用した場合は、当月の利用料金に1,005円のLTEオプション料金が加算されます。ただし、最近は、この料金を無料で提供しているプランもあります。


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WiMAXの通信制限
~ハイスピードプラスエリアモードで月7GB利用すると通信速度が128kbpsに

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ハイスピードプラスエリアモードには通信制限が設けられています。それは月7GB制限です。

ハイスピードプラスエリアモードに切り替えた状態で7GB以上のデータ通信を行ってしまうと、速度制限がかけられ、超低速の128Kbpsへと通信速度が抑えられてしまい、通信モードをハイスピードに戻しても月末まで128kbpsです。

そしてこれは「ギガ放題」の契約者であっても同じで、月末まで128kbpsです。

WiMAXのギガ放題は「月の通信量に上限がない」のが最大のうたい文句ですが、ハイスピードプラスエリアで7GBを超えるとハイスピードに戻しても月末まで128kbpsです。「月の通信量が無制限」というのが無駄になります。

そのため、基本的にはWiMAX2+の電波を使うハイスピードモードを使うように心掛け、どうしても電波が悪い時だけ一時的にハイスピードプラスエリアモードに切り替えるような使い方が良いです。


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WiMAXの速度制限
~3日間で10GB以上のデータを使った場合は通信速度が1Mbpsに

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直近3日間で10GB以上のデータを使うと、データ量が10GBを超えた日の翌日18時頃から翌々日2時頃まで、通信速度が1Mbpsに制限されます。詳しくは、以下を参照下さい。

通信制限を徹底解剖 | 【公式】Broad WiMAX
https://wimax-broad.jp/feature/deregulation.php

この「3日間で10GB以上」というのは、高画質の動画をパソコンで見続けるなどをしない限りオーバーしないと思います(ただし、複数人で使うと厳しい)。

なお、速度制限の「1Mbps」は、スマホで使う場合は、普通に使えますが、パソコンで使う場合は、ギリギリ使える速度で少し遅いくらいです。Youtubeの動画がギリギリ見れる通信速度ですね。