2018年6月26日火曜日

(パソコン版)悪質な通販サイトを見抜くポイントとは サイトの運営者も確認

3年前の2015年、NHKの[Eテレ]で、”団塊スタイル「狙われるシニア!インターネットに潜むワナ」”という番組があり、インターネットの悪質な通販サイトに騙されるシニアの方が増えているとありました。今は、悪質な通販サイトはもっと増えていると思います。

インターネットには、ビックリするような安い値段で商品が買えるといって、消費者をだます悪質なサイトがたくさんあります。インターネットで検索して、安い商品を探し、購入している場合は、要注意です。

ここでは、パソコン版の「悪質な通販サイトを見抜くポイント」を紹介します。スマホ版は以下を参照ください。

 (スマホ版)悪質な通販サイトを見抜くポイントとは サイトの運営者も確認
 http://lifesecurityup.blogspot.com/2018/07/blog-post.html

なお、消費者庁越境消費者センターなどのサイトには、悪質な通販サイトを見抜くチェックポイントが紹介されています。これらを参考に、大事なポイントをまとめると以下になると思います。

《悪質な通販サイトを見抜くチェックポイント》

1. 商品の値段が通常より大幅に安い

新製品やブランド品の価格が半額以下のように、不自然に値引きされている。

2. 正確な運営情報(運営者氏名・住所・電話番号)が記載されていない

会社名、住所、電話番号、電子メールのすべてが書かれているか確認しましょう。
なお、住所は実在するかについて、地図サービスなどで確認しましょう。

3. サイトの日本語がおかしい

危険なサイトは外国語を直訳したような不自然な日本語。


上記に加え、

「サイトの運営組織名、運営組織の所在地」が明確になっているかを確認する

ことは、重要なチェックポイントになります。

確認方法は、少々後述しますが、多少面倒です。しかし、これを確認すると、法的に実在している企業・団体が運営しているサイトであることが証明されますので、安心です。

私は、インターネットの通販サイトを利用する場合、常に確認していますが、Amazon、楽天、Yahoo! Japanなどの信頼のおけるサイトは、サイトのSSL証明書で、運営組織名、所在地が明確になっています。

運営組織名、所在地が明確になっている場合は、URLが「https://」(通常は「http://」ですが“s”が追加)で、「https://」が使っているSSL証明書で確認することができます。



次に、サイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」の確認方法を2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


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サイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」の確認方法 その1

~ブラウザー“Chrome”の場合

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①ブラウザーのアドレスバーの「鍵マーク」をクリック
②証明書をクリック
③[詳細タブ]のサブジェクトをクリック
④運営者の情報の中に、「O:運営組織名」、「L,S,C:運営組織の所在地」があるか確認






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サイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」の確認方法 その2

~Webサービスを活用

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セキュリティソフトの大手、シマンテック(Symantec)が提供する「SSL Checkerサービス」を利用すると、簡単にサイトの「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認できます。

SSL Checker | シマンテック(Symantec)提供 https://cryptoreport.websecurity.symantec.com/checker/

①チェックするサイトのURLを入力
②[CHECK]クリック
③「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認



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「https://」が持っている「SSL証明書」には3つのタイプがあります

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SSL証明書には3つのタイプがありますが、信頼がおけるのは、「運営組織名」がある、②または③の証明書です。②、③には、「運営組織名」に加え、「運営組織の所在地」まであります。

× ①ドメイン認証証明書・・・「運営組織名」無  信頼性が低い
〇 ②企業認証証明書・・・・・「運営組織名」有  信頼性が高い
〇 ③Extended Validation証明書・・・「運営組織名」有  最も信頼性が高い

①のドメイン認証証明書は書類を提出する必要がないため、数分程度で、簡単に証明書が入手でき、SSL証明書をみると、「運営組織名」を示す情報がありません。

②企業認証証明書には「運営組織名」、「運営組織の所在地」があり、法的に実在している企業・団体が運営しているサイトであることが証明され安心です。

③Extended Validation証明書には「運営組織名」、「運営組織の所在地」に加え、法人設立直轄地という特別な情報もあり、一番安心できます。


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悪質な通販サイトを見抜く4つのチェックポイント
~消費者庁越境消費者センター(CCJ)

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なお、消費者庁越境消費者センター(CCJ)に、悪質な通販サイトを見抜くチェックポイントがあったので、簡単に紹介します。詳しくは下記サイトを参照ください。

 相談事例から見る悪質な通販サイトを見抜く4つのチェックポイント
 |悪質な通販サイトにご注意!|越境消費者センター(CCJ)|国民生活センター  https://www.ccj.kokusen.go.jp/aksht_check


1. 正確な運営情報(運営者氏名・住所・電話番号)が記載されていない

連絡手段がEメールしか無いウェブサイトは危険です。また、正確な運営者情報が記載されていないウェブサイトの利用は控えましょう。

ウェブサイトに記載された住所は一見存在するように見えても、記載されている番地が存在しない例が多くみられます。記載されている住所が実在するかについて、地図サービスなどで確認してみましょう

2. 正規販売店の販売価格よりも極端に値引きされている

新品の有名ブランドを質に入れた場合、おおよそ6割程度の額で引き取られると言われています。正規販売店の販売価格よりも大幅に安価で販売されている場合、真正品であるか慎重に判断する必要があります。

3. 日本語の表現が不自然である

機械翻訳のような不自然な日本語表記がされているウェブサイトは要注意です。模倣品を販売するウェブサイトでは、「送料無料!三日か五日届けます!」「休日か悪い天気に会ったとき、届けた日より2,3日遅れるの可能性になっています」といったおかしな文章がよく見られます。

4. 支払い方法が銀行振込のみとなっており、クレジットカードが利用できない

銀行振込は、一旦振り込むとお金を取り戻すことは極めて困難です。特に、悪質な通販サイトでは、クレジットカードが利用できないケースが多くあります。


(注)クレジットカード支払いも要注意!
クレジットカード払いが可能な場合は海外から偽ブランド品が届くケースが多く、後日入力したクレジット情報が悪用されるおそれがあり、特に注意が必要です。

2018年6月22日金曜日

ネット活用には対策(傘)が必要 実施したい【重要な5つの安全対策】とは

インターネットには様々な危険があります。

対策無しで、インターネットを使うと言うことは、「大雨の日に傘無しで歩くようなもの」で、外に出たらすぐ、雨でずぶ濡れになります。

今から10年前の2008年に、アメリカのセキュリティ関連機関が、「未対策のパソコンをインターネットに接続すると、およそ4分でウイルスに感染する」として注意を呼びかけたことがあります。

なお、国内の2005年4月および5月に実施した調査でも、未対策のパソコンをインターネットに接続すると、およそ4分でウイルスに感染するという結果が得られています。

 未対策PCをネットにさらすと4分で感染――米サンズのウイルス調査 | 日経 xTECH(クロステック)
 http://tech.nikkeibp.co.jp/it/pc/article/news/20080715/1006030/

何も対策していないパソコンをインターネットに接続すれば、4分という短い時間でウイルスに感染するというこの内容、本当に驚きです。しかし、今は、2008年の何十倍も危険な時代です。

また、サイトが不正に改ざんされ(書き換えられ)、そこのサイトを見ただけで、危険なサイトに誘導され、ウイルスなどに感染する攻撃も増えています。いつも見ているサイトだからいって安心はできません。

インターネットを十何年使ってきて、安全対策(セキュリティ対策)の基本は以下の5つだと考えています。なお、パソコンばかりでなく、スマホもタブレットも対策が必要です。

【重要な5つの安全対策】

1. セキュリティソフトを利用する

2. ソフト(アプリ)を最新版に更新する

3. データを定期的にバックアップする

4. パスワードを複雑にして、使いまわしを避ける

5. 迷惑メールに注意する

この【重要な5つの安全対策】について、今回、具体的な実施内容を、個々のブログにまとめましたので、ぜひ参考にして下さい。


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インターネットで実施すべき対策とは 安全対策の基本を確認 ~用語リンク集 紹介

*詳しい内容は個々のブログを参照ください。

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①【セキュリティソフト】とは インターネットからの攻撃を守る”ガードマン”

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/142054

パソコン・スマホ・タブレットで、常時、インターネットを活用するようになった今、安全対策の基本は、なんといっても、まずは「セキュリティソフト」の活用です。このソフトは、ウイルスや詐欺などの危険なものを防いでくれる最も重要なソフトです。

以前は、「ウイルス対策ソフト」と呼ばれ、ウイルス対策だけの機能でしたが、今は、ウイルス、スパイウェア、ネット詐欺などの複数の対策を持つ「セキュリティソフト」に進化してきています。

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②【セキュリティソフト】の選び方とお勧めのソフト

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/144322

セキュリティソフトは、機能や使いやすさなどを考え、自分のパソコン環境にあったものを選ぶと良いと思います。そのためには、インターネットや周りの人からの評判などを参考にして、まずは無料体験版(一ヶ月無料のものが多数)を使ってみたら良いですね。

なお、無料のフリーソフトには、機能が少なく、設定が難しい場合もあり、注意が必要です。
2018年6月時点で、私が使ってみての経験で、個人的なお勧めは以下です。

①パソコン初心者には、
・トレンドマイクロ 「ウイルスバスター クラウド」、又は
・カスペルスキー「カスペルスキー セキュリティ」

②パソコンに慣れた人には、
・カスペルスキー「カスペルスキー セキュリティ」、又は
・ESET「ESET セキュリティ」

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③【ソフトウェア更新】とはソフトウェアの 弱点(不具合)を無くすこと

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/183501

パソコン・スマホのソフトやアプリの“ソフトの弱点(不具合)”は、ウイルスなどの危険なソフトに常にねらっています。よく使われるソフトほど、攻撃の対象になります。

なお、ソフトやアプリの「弱点(不具合)」は、難しい言葉で「脆弱性(ぜいじゃくせい)」とよく言われます。

“ソフトの弱点(不具合)”をねらうウイルスは、セキュリティソフトだけでは完璧に防ぐことはできません。ソフトを最新版に更新し弱点を無くすことが必要です。

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④【バックアップ】とは、大事なデータを守る 「最強の安全対策」

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/183602

パソコンのトラブル、ウイルスによるパソコンの不調、ウイルスによるデータの破壊などなどの危険から身を守る、最強で最後の手段が“データのバックアップ”です。

なお、最も安全なバックアップ方法は、バックアップする媒体の信頼性を考え、

①元のデータ以外に加え2つにバックアップ(元のデータを含め3つ持つ)、
②2つの異なるものにバックアップ、
③1つのバックアップは別な場所に保管する、

という「3-2-1バックアップルール」と言われる方法です。

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⑤【バックアップ】に有効な「オンライン・ストレージ」

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/183834

「オンライン・ストレージサービス」の中には、データを自動的にインターネットに保管してくれる、”同期型”のオンライン・ストレージサービスがあります。このサービスで有名なのが、Dropbox、Googleドライブ、OneDrive(旧SkyDrive)も、同期型のサービスです。

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⑥【パスワード】はインターネット活用の鍵、見破られないパスワードとは

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/03/04/181528

インターネットのサービスで使うパスワード、これを悪用されると、自分が知らないうちに買い物をされたり、悪質な内容を発信されたり、とても危険です。

良いパスワードの基本は、
”英字の小文字・大文字、数字を混合させ、12桁以上にする”
ことです。

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⑦【パスフレーズ】とは、パスワードの強化版で複数の単語を使ったパスワード

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/03/04/181632

見破られにくいパスワードの作り方に「パスフレーズ」というのがあり、複数の単語を使ってパスワードを作ります。

例えば、”My nickname is Taro”という文から作った文字列「MyNicknameisTaro」をパスワードに使うものが「パスフレーズ」です。

幾つかの単語を組み合わせて作成する場合が多いため、フレーズという言葉が使われています。

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⑧【迷惑メール】対策の基本は、無視し、何もせず削除すること

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/03/09/111052

迷惑メールは、「SPAMメール(スパムメール)」や「ジャンクメール」とも呼ばれています。ウイルス被害、個人情報の流出、機密情報の漏洩などの一番の原因は、この「迷惑メール(いたずらメール)」だと言われています。

*いつもと違うメールは、迷惑メールではないかと疑って下さい。

迷惑メールの基本は、”無視し、何もせず、そのまま削除する”  ことです。

①迷惑メールに返信するのは× 絶対にダメです(メールアドレスがばれます)
②迷惑メールの添付ファイルを実行するのは× 絶対にダメです(ウイルスに感染します)
③迷惑メールのURLをクリックするのは× 絶対にダメです(不正なサイトに誘導されます)

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⑨【フィッシング詐欺】対策の基本は、個人情報を要求しているメールにダマされないこと

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/03/09/111459

「フィッシング詐欺」とは、あたかも銀行や有名な会社のメールのようなふりをして、不正なホームページに人を誘導し、パスワードなどの個人情報を盗む詐欺です。

メールを悪用し、個人情報を盗むフィッシング詐欺対策で最も大事な点

①アカウント名・パスワード等の個人情報を要求するメールは詐欺と疑う
②通常企業は、顧客のパスワードや口座情報をメールで尋ねることはない。このようなメールは無視すること。
③不審なメールのURLをクリックしない、添付ファイルを実行しない!

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⑩【PINコード】とは、個人を識別する番号

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/21/134630

PINは「PIN=Personal Identification Number」の略で個人識別番号とされることもあり、「1234」のような4桁以上の数字のことです。

これは銀行のATMを使う時や、スマホのロック解除などで入力する暗証番号のことを指します。

Windows10では、Microsoftアカウントのパスワードを利用してサインインする代わりに、PINによるサインインが推奨されています。

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⑪ソフト・アプリを入手するには“信頼できるサイト”から

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/21/132002

便利だからといって、安易にソフトやアプリを入手すると、ウイルスに感染する危険があります。

信頼できないサイトのソフトやアプリを使うのは大変危険です。ソフト・アプリは信頼できるサイトから入手してください。

■パソコンの場合の信頼できるサイト
①窓の杜  http://www.forest.impress.co.jp/index.html
②Vector  http://www.vector.co.jp/

■スマホの場合の信頼できるサイト
日本スマートフォンセキュリティ協会によると、iPhone(アイフォーン)向けの「App Store」、
アンドロイド端末向けの「Google Play ストア」といった公式マーケットや、NTTドコモやKDDI(au)といった大手携帯会社のマーケットからアプリを入手することが重要です。

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⑫【ネット詐欺】に騙(だま)されない為の心構えとは?

詳細は次のブログを参照ください
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/22/202141

インターネットには、なんとか騙(だま)して危害を加えようとすることがたくさんあります。インターネット詐欺は、セキュリティソフトを活用しても、ソフトウェアを最新版に更新しても防ぐことはできません。

自分で気をつけ、ダマされないように注意することしかありません。うっかりするとダマされるので、その意味では、最も危険かもしれません。

なお、インターネット詐欺にダマされない方法の中で、最も有効な方法は、
“詐欺の事例を知って、騙し(だまし)のテクニックを事前に知っておく”
ことです。

国民生活センターの以下のサイトには、様々な事例が紹介されています。ぜひ、一度、参照下さい。
 インターネットトラブル(注目テーマ)_国民生活センター
 http://www.kokusen.go.jp/topics/internet.html


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インターネットで実施すべき対策とは 安全対策の基本を確認 ~用語集(PDF版)紹介

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2018年6月18日月曜日

これで納得! インターネットの危険を知る基本用語

インターネットのニュースなどでよく聞く、セキュリティ、セキュリティホール、脆弱性(ぜいじゃくせい)、情報流出(漏えい)、不正アクセス、改ざん、踏み台、サイバー攻撃、ハッカーという言葉。本当に分かりづらいですね。

インターネットの言葉は、なかなかイメージがつかみにくいですが、特にインターネットの危険に関するこれらの言葉は、コンピュータの内部に関する言葉が多く、とても難しいです。

また、日本語にしても、「脆弱性」という漢字は、漢字自体が難しく、これを「ぜいじゃくせい」と正確に読める人は、そんなに多くないと思います。

そこで、今回は、インターネットの危険を知るための基本用語を集めて説明します。今回の基本用語を知っておくと、ニュースなどの記事がより分かるようになると思います。


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これで納得! インターネットの危険を知る基本用語 ~用語リンク集 紹介

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詳しい説明は、各用語のリンクを参照ください。

①【セキュリティ(security)】とは、安全・安心のこと 
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/05/15/141720

”インターネットではセキュリティ対策が重要“というようによく使われますが、なかなか意味深い言葉です。コンピュータの世界では、パソコン、スマホなどが安全で安心して使い続けられるように、悪意に基づく行為や自然災害などの事故からコンピュータを守ることです。

        セキュリティ対策=安全・安心対策  になります。

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②【セキュリティホール】とは、不具合(欠陥)のこと
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/17/145030

「セキュリティホール(security hole)」は、セキュリティ上の穴、つまり“安全上の穴”という意味で、不具合(欠陥)のことです。

通常、セキュリティホールと言えば、使用しているソフト(アプリ)の「不具合(欠陥)」です。「脆弱性(ぜいじゃくせい)」も、ほぼ同じ意味です。

一般的に、ウイルスなどの攻撃は、ソフトの弱いところ(不具合)、つまり、セキュリティホールを狙ってきます。

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③【脆弱性(ぜいじゃくせい)】とは、不具合(欠陥)のこと
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/17/145127

インターネットの記事でよく使われる「脆弱性」は、なかなか難しい漢字ですが、「ぜいじゃくせい」と読みます。

「脆弱性(ぜいじゃくせい)」は、インターネット以外では、なかなか使う機会のない言葉ですが、”脆く(もろく)、傷つきやすいこと”で、パソコンやスマホなどのコンピュータの弱点を意味します。

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④【情報流出(漏えい)】とは、インターネットに情報が漏れること
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/17/145222

情報流出(漏えい)とは、インターネットに情報が漏れることで、インターネット=世界中に、個人情報含め、大事な情報が拡散するということです。

いったん、インターネットに流出した情報を取り戻すことは不可能です。また、世界中のコンピュータに拡散していくので、悪用される危険性は時間の経過と共に高まります。

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⑤【不正アクセス】とは、コンピューターに不正侵入し情報を盗み出すこと
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/17/145304

インターネットの攻撃者は、パソコンやスマホのソフトなどの弱点をねらって、ネットワークを通じて、不正に侵入しようとします、それが不正アクセスです。

もし、パソコンやスマホに弱点があれば、そこから不正アクセスが可能となり、重要な情報が流出したり(盗まれたり)、パソコンやスマホが使えなくなったりする危険が発生します。

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⑥【改ざん】とは、ホームページを不正に書き換えること
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/17/145344

【改ざん】とは、企業などのホームページを不正に書き換え、ウイルスなどの危険なものをホームページに埋め込むことです。

ホームページに不正な処理を埋め込んだり、ホームページの表示内容を変更したりするなど、不正な書き換え行為全般が、改ざん行為に該当します。

ホームページにあるリンクやファイルの参照先を不正に書き換え、表示を変えることなく、接続してきた利用者をウイルスに感染させたり、パソコンから情報を盗み取ったりします。

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⑦【踏み台】とは、知らないうちにコンピュータが乗っ取られ、悪用されること
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/17/145435

パソコンやホームページを公開しているコンピュータなどが第三者に乗っ取られ、不正アクセスや迷惑メール配信に悪用されることを、「踏み台にされる」と言います。他人のパソコンなどを踏み台にする行為は、攻撃元を隠すために行われます。

ウイルスなどの不正ソフトで、他人のパソコンなどのコンピュータ機器を乗っ取り、その乗っ取ったコンピュータを経由(踏み台に)して、攻撃対象を攻撃します。

「パソコンが踏み台にされると、自分がサイバー攻撃の加害者になる」

と言われますが、「パソコンが勝手に操作され、自分のパソコンが、企業のコンピュータに不正アクセスしたり、迷惑メールを送ったりするサイバー攻撃が実行され、自分のパソコンが加害者になる」という意味になります。

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⑧【サイバー攻撃】とは、インターネットを利用した攻撃
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/17/145521

サイバー攻撃とは、インターネットを利用した特定の国家・企業・団体を狙った攻撃。

「サイバー攻撃」や「サイバーテロ」など、よく耳にする「サイバー(cyber)」。「cyber」は英語の形容詞で、「コンピューター・ネットワークの」「コンピューター・ネットワークを利用した」といった意味があります。

なお、「コンピューター・ネットワーク」と言えば、インターネットなので、「サイバー」とは「インターネットの」「インターネットを利用した」というようになります。

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⑨【ハッカー】とは、他人のコンピュータを不正操作する人のこと
http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/17/145655

ハッカー(hacker)とは、コンピュータの動作を解析したり、他人のコンピュータを不正な手段で操作したり、不正に機密情報を入手する人のことです。

「ハッカー」が行う不正操作のことを、「ハッキング」と言います。

もともと、「ハッキング」は、「高い技術力を駆使してシステムを操ること」という意味で、特に悪い意味はありませんでしたが、最近は「不正アクセスを行うこと」という意味が定着しています。


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これで納得! インターネットの危険を知る基本用語 ~用語集(PDF版)紹介

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PDF文書をデジタルカタログ共有サービス「issuu」(イシュー)でも公開

2018年6月15日金曜日

URLが【https】でも危険な場合が・・・サイトの運営者の確認も重要!

ホームページのURLが「https://」の場合には、「SSL/TLS」という暗号化の仕組みが活用されており、安全だとよく言われますが、実はフィッシング詐欺の4分の1が「https://」とも言われ、決して安全ではありません。

実は、簡単に「https://」にすることが可能で、これを悪用してフィッシング詐欺などに利用されます。

そのため、サイトの運営者の情報、「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認しないと安心できません。

なお、「SSL/TLS」はインターネット上で通信を暗号化する技術で、暗号化に加え、データの改ざんを防ぎ、通信相手の認証も可能になっています。

まずは、パスワードやクレジットカードのような重要な情報をやり取りする場合には、ホームページのURLが「https://」で、“鍵マーク”がしっかり表示されていることを確認下さい。

(注)暗号化が不十分な場合は“鍵マーク”が無いか、“鍵マーク”に×が表示されます。


次に、「https://」が備えている「SSL証明書」で、サイト運営者の「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認することが大事です。



《補足》フィッシング詐欺の4分の1がHTTPSサイト

以下の記事によると、今ではフィッシング詐欺の4分の1がHTTPSサイトで行われているそうです(2年前は1%未満)。

2018年1月22日 HTTPSが安全とは限らない – カスペルスキー公式ブログ
https://blog.kaspersky.co.jp/https-does-not-mean-safe/19268/


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【https】のSSL証明書には3つのタイプがあります

 中には信頼性の低いSSL証明書(ドメイン認証証明書)も

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なおSSL証明書には、以下の3つがあります。①のドメイン認証証明書は数分程度で入手できるそうです。

①ドメイン認証証明書(DV証明書)・・・信頼性が低い
②企業認証証明書(OV証明書)
③Extended Validation証明書(EV証明書)・・・最も信頼性が高い

①のドメイン認証証明書は書類を提出する必要がないため、数分程度で証明書が入手でき、SSL証明書をみると、「運営組織名」、「運営組織の所在地」を示す情報がありません。

ドメイン認証証明書のサイトでは、安心して個人情報を入力することができませんね。

②企業認証証明書には「運営組織名」、「運営組織の所在地」があり、
③Extended Validation証明書には「運営組織名」、「運営組織の所在地」に加え、法人設立直轄地という特別な情報もあり、安心できます。


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SSL証明書の見方

 「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認しましょう!

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①ブラウザーのアドレスバーの「鍵マーク」をクリック
②証明書をクリック
③[詳細タブ]のサブジェクトをクリック
④運営者の情報の中に、「O:運営組織名」、「L,S,C:運営組織の所在地」があるか確認





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Webサービスを活用したSSL証明書の確認
 「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認しましょう!

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セキュリティソフトの大手、シマンテック(Symantec)が提供する「SSL Checkerサービス」を利用すると、簡単にSSL証明書を確認できます。

 SSL Checker | シマンテック(Symantec)提供
 https://cryptoreport.websecurity.symantec.com/checker/

①チェックするサイトのURLを入力
②[CHECK]クリック
③「運営組織名」、「運営組織の所在地」を確認




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サイトの運営者を証明する「SSL証明書」とは

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この「SSL/TLS」には「SSL証明書」という、サイトの運営者を証明するものがあり、SSL証明書を見ることで、ホームページの運営者を確認することができます。

ただし、SSL証明書は簡単に発行できるものもあり、フィッシング詐欺に使われてしまう可能性がありました。この状況を解決するために考えられたのが、「EV SSL証明書」です。

下記に「SSL証明書」について、分かりやすい説明があったので、これを参考に紹介します。

SSL/TLS証明書、その特性について – カスペルスキー公式ブログ https://blog.kaspersky.co.jp/certificates-are-different/20273/


SSL証明書には、信頼性、入手者とその方法、価格に応じて、次の3種類があります。 


①ドメイン認証証明書(DV証明書)・・・信頼性が低い

証明書を入手するには、対象となるドメインを所有していること、またはそのドメイン上でサイトを管理していることを証明する必要があります。ただし、証明書を所有する組織に関する情報は含まれません。また、書類を提出する必要がないため、DV証明書の取得にかかるのは数分程度です。
証明書に記載されているサイトの運営者の情報も少ないです。①CN(コモンネーム)しかないサイトもあります。これでは、誰が作ったサイトか分からないので信頼がおけません。

 [証明書のサブジェクトの内容]
  ①CN(コモンネーム)
  ②OU(部署名)
  ③C(国/地域名)


②企業認証証明書(OV証明書)

ドメイン認証証明書よりも1つ高いレベルに位置付けられます。これは、ドメインへの接続が保護されていることを証明するだけでなく、そのドメインが証明書に明示された組織に実際に所属していることを示します。申請書類の確認と証明書の発行には、数日かかります。
証明書にはサイトの運営者の情報(運営組織名、所在地)がしっかり記載されています。

 [証明書のサブジェクトの内容]
  ①CN(コモンネーム)
  ②OU(部署名)
  ③O(運営組織名)
  ④L(運営組織の所在地-市区町村)
  ⑤S(運営組織の所在地-都道府県)
  ⑥C(運営組織の所在地-国)


③Extended Validation証明書(EV証明書)・・・最も信頼性が高い

信頼が最も高い証明書です。OV証明書と同様に、必要な申請書類をすべて提出した法人だけが、この証明書を取得できます。EV証明書を取得した組織のWebサイトの場合、ブラウザーのアドレスバーには緑色の錠アイコンが表示され、組織の名称と所在地が緑色で表示されます。
証明書にはサイトの運営者の情報として運営組織名、所在地に加え、法人設立直轄地が記載されています。

 [証明書のサブジェクトの内容]
  ①CN(コモンネーム)
  ②OU(部署名)
  ③O(運営組織名)
  ④STREET(運営組織の所在地-町名・番地)
  ⑤L(運営組織の所在地-市区町村)
  ⑥S(運営組織の所在地-都道府県)
  ⑦C(運営組織の所在地-国)
  ⑧法人設立直轄地-国
  ⑨法人設立直轄地-登録番号


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《補足》サイトのURLが“https://”でも危険な場合とは

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ネットショップやインターネットバンキングなどの個人情報を入力するサイトのURLは、通常「https://」になっており、インターネットとのやり取りは暗号化されています。それでも、安心は禁物です。URLが「https://」でも悪用される危険性があります。

①URLが「https://」でも悪用される危険性 その1

Webサイトの証明書を暗号化する技術「SHA-1」だと悪用される危険性があります。Webサイトの証明書の暗号化技術には「SHA-2」を使うことが必要です。

安全性が低い暗号化技術「SHA-1」を使っていた場合は、証明書の偽造が可能になり、ブラウザーが本物のWebサイトと区別できなくなります。

②URLが「https://」でも悪用される危険性 その2

使われているSSL/TLSという暗号化通信プロトコルが、SSL 1.0、SSL 2.0、SSL 3.0、TLS 1.0、TLS 1.1のバージョンだと、インターネットでやり取りする個人情報や機密情報を盗聴、漏えいさせることが可能になります。そのため、最新の通信プロトコル「TLS 1.2」を使う必要があります


2018年6月12日火曜日

URLが【https://】でも安心は禁物、【鍵マーク】や【企業名】も確認しましょう

インターネットでホームページを見た時、ブラウザーのアドレスバーのURL表示が、通常は“http://”なのに”https://” と httpに”s”が付いていることに気づいたことがありませんか?

“https://”は、“http://”にSecure(セキュア、安全)の「S」を追加したものです。
"https://"の場合は、「インターネットとのデータのやり取りが暗号化され、安全ですよ」という意味です。

“s”が付かない“http://”の場合は、インターネットとの通信が暗号化されておらず、盗聴されデータを悪用される危険があります。



ただし、“https://”でも、“鍵マーク”が無い場合、“鍵マーク”に×が表示されている場合はダメです。

暗号化が不十分だったり、信頼性の低い暗号化技術を使っていたり、最悪は詐欺サイトの可能もあります。“鍵マーク”が、しっかり表示されていることを、必ず確認下さい。

結局、ホームページが個人情報などをやり取りしても安心なのは、URL表示が【https】に加え、ブラウザーのアドレスバーに【鍵マーク】が表示されていることが必要です。

また、ブラウザーに「保護されていない通信」の警告が表示される場合は、個人情報を入力した際、パスワードやクレジットカード番号などが盗まれる可能性があるので注意下さい。



なお、最も安全なホームページの場合は、「鍵マーク」に加え、「企業名」がアドレスバーに表示されます。インターネットバンキング利用時などは、必ず「企業名」まで表示されていることを確認下さい。


”http://”と「httpにsが付いていない」場合、インターネットとのデータは暗号化されておらず、データ通信時に、盗聴され、変更されてしまう危険性があります。

銀行サイトや、アマゾンなどの個人情報を扱うサイトでは、必ず、”URL”が【https】とhttpに”s”が付いていること、【鍵マーク】を確認してください。

また、公衆無線LANなど安全性が不明な場所でも、”URL”が【https】とhttpに”s”が付いていること、【鍵マーク】を確認してください。

以下に、ホームページを利用する場合の注意点をまとめました、パソコン、スマホで利用する際の参考にしてください。

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ホームページを利用する場合の注意点

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パソコンやスマホでホームページを利用する場合は、以下に注意することが大事です。

①個人情報を入力する場合は、ホームページのURLが、“https://”であること

URLが“http://”の場合、個人情報を入力すると、情報を盗み取られる危険性があります。

②ブラウザーのアドレスバーに“鍵マーク”がしっかり表示されていること

URLがhttps://であっても、“鍵マーク”が無かったり、“鍵マーク”に×が付いていたりすると、ホームページに暗号化されていない箇所があったり、最悪は詐欺サイトの可能があります。

③インターネットバンキングなどの更に重要なホームページの場合は、この”https://”に加え、企業名が表示されていることを確認してください。

これは、企業の実在性確認などの認証方法を厳格にした「EV SSL証明書」になっていることを示しています(アドレスバーが緑色になることもあります)。

なお、最近は、フィッシング詐欺のサイトでも「https://」が使われることが多くなっています。

そのため、サイトを安心して利用するためには、「EV SSL証明書」を使って企業名が表示されているか確認してください。

なお、企業名が表示されていない場合、SSL証明書でサイトの運営者を確認することもできます。詳しくは下記。

 URLが【https】でも危険な場合が・・・SSL証明書で サイトの運営者も確認
 http://netyougo.hatenablog.com/entry/2018/06/05/200223



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EV SSL証明書は更に安全なホームページを示す証明書

*企業名がアドレスバーに表示されます

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URLが”https://”だと、安全なサイト接続になりますが、これでも(フッシング)詐欺に会う危険があり、安全ではありません。

インターネットバンキングなどでは、安全性を更に強固にした「EV SSL証明書」が使われています。URLがhttps://で、鍵マークに加え、企業名までブラウザーに表示されます。

EV SSL証明書は厳格な認証をクリアした企業だけが導入可能。インターネットバンキング利用時は、この証明書が使われているか確認しましょう。

EV SSL証明書とは、「Extended Validation SSL証明書」の略で、いままでのSSLサーバー証明書よりも企業の実在性確認などの認証方法を厳格にしたSSLサーバー証明書です。

この厳格な認証をクリアした証しとして、EV SSL証明書では企業名が表示されるなど、いままでのSSLサーバー証明書にくらべ、誰もが分かりやすい形で安全性の「見える化」を行っています。



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スマホでのEV SSL証明書の確認方法
(AndoroidのChromeブラウザーの場合

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スマホ(AndoroidのChromeブラウザー)の場合、鍵マークと“https://”であることはすぐに分かりますが、企業名とExtended Validation(EV)の表示を、以下の手順で確認下さい。

①鍵マークをタップ
②詳細をタップ
③証明書情報をタップ
④組織(O)の所に企業名が表示
⑤先頭の▼をタップしてExtended Validation(EV)の表示を確認




2018年6月10日日曜日

ブラウザChromeのメモリ使用量を減らして快適に~7つの対策を紹介

ブラウザChromeは動作が軽く、ホームページの表示スピードも速く、セキュリティ機能も優れていて、現在、世界中で一番人気のあるブラウザです。

しかし、Chromeは多量のメモリを消費します。私の環境ではメモリの3GB以上を使っており、パソコン全体も遅くなっていました。

そこで、今回、Chromeのメモリ使用量を減らして快適に使う方法を試してみたので、その方法を紹介します。最初に、概要とポイントを紹介し、次に、対策毎にその手順を紹介します。

今回の方法で、Chromeのメモリ使用量が3.2GB→1.4GBと、約50%も削減され、Chromeのスピードアップ及び、パソコン全体も以前より快適に利用することができるようになりました。



Chromeのメモリ使用量を減らす方法で、拡張機能を使った方法もたくさん紹介されていますが、拡張機能を特別使わなくても、メモリ使用量は大幅に削減できるというのが、悪戦苦闘した私の正直な感想です。

なお、対策を実施しても、Chromeは多くのタブを開くとメモリをかなり消費しますので、もし、多くのタブを使う場合には、Firefoxを使うというのも良い選択だと思います。私のパソコン環境(Windows10)では、FirefoxはChromeの約半分以下のメモリ使用量でした。

 Firefox をダウンロード — 無料ウェブブラウザー
 https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/


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ブラウザChromeのメモリ使用量を減らす方法 概要とポイント

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対策① 開いているタブを少なくする(最高でも10個~15個におさえる)

対策② 固定しているタブを少なくする

対策③ キャッシュ・履歴をクリアする(手動、拡張機能「Clear Cache」活用)

対策④ 拡張機能・アプリを極力減らす

対策⑤ Chromeのメモリーを解放する

対策⑥ パソコンに不正なソフトウェアがないかチェックする

対策⑦ 「バックグラウンドアプリの処理を続行する」の✔を外す

(注)Chromeで、常にタブをたくさん開いている人(タブが15個以上)には、対策⑤は、かなり有効です。

簡単な方法は、①、②のようにChromeで開いているタブの数をできるだけ少なくすることです。

次は、③のキャッシュ・履歴をクリアすること。これは一時的ですが、かなり効果的な場合があります。そして、④の使っている拡張機能・アプリを極力減らすこと。

次は、多少、面倒ですが、⑤のChromeが使っているメモリを解放するような設定にすること。

次は、⑥の不正なソフトが邪魔をしていないかをチェックしてください(Chromeは不正ソフトを検出・削除する機能を備えています)。

最後の対策⑦は、メモリ使用量を減らす方法として良くネットで紹介されている方法です。しかし、私の場合は、それほど効果がありませんでした。


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対策① 開いているタブを少なくする
対策② 固定しているタブを少なくする

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一つのタブで、50MB~100MB使用するので、タブを10個開くだけで、約0.5GB~1GBも使用します。

開いているタブを少なくする(最高でも10個~15個におさえる)のは、メモリ使用量をおさえる効果的な方法です。

なお、Chromeには「タブを固定」という便利な機能があり、これを使えばChromeの起動時に常時同じタブを表示できますが、固定されたタブの数を少なくするとメモリ使用量が減り、効果がありました。



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対策③ キャッシュ・履歴をクリアする -手動

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ブラウザを利用すると、表示を高速化するために、キャッシュや閲覧履歴、一時データ等が蓄積していきます。しかし、これらが、たまり過ぎれば動作を重くする原因となります。

不要なデータは削除してしまいましょう。

①画面右上で、三つの縦の点をクリック

② [その他のツール] 、 [閲覧履歴を消去] の順にクリック

③削除したい項目に✔を付ける

*通常は、[閲覧履歴]、[ダウンロード履歴]、[キャッシュされた画像とファイル]のみでOKです。

④「データを消去」をクリック



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対策③ キャッシュ・履歴をクリアする -拡張機能「Clear Cache」活用

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拡張機能「Clear Cache」を利用すると、ツールバーの拡張機能ボタンを押すだけでキャッシュを削除することが可能です。

使い方はインストール後、右上に出るアイコンをクリックするだけです。クリックすると緑色に光ります。

初期状態では、1時間以内に作成されたWebページのCache(キャッシュ)のみを削除する設定ですが、これはオプション画面で変更することが可能。以下の設定がお勧めです。

①クリアする項目

データ量が多い、Cache(キャッシュ)Downloads(ダウンロード履歴)、History(閲覧履歴)、の項目を削除したほうが良いです。

②削除対象の期間

全期間を対象にした「Everything(すべて)」に変更したほうが良いです。他の設定は、中途半端に残るためです。

 Clear Cache - Chrome ウェブストア
 https://chrome.google.com/webstore/detail/clear-cache/cppjkneekbjaeellbfkmgnhonkkjfpdn?hl=ja&gl=NL




参考:
 Google Chromeの拡張機能『Clear Cache』の使い方|クリアを詳細にコントロール
 http://myumyu.click/archives/392


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対策④ 拡張機能・アプリを極力減らす

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Chromeの画面右上で、三つの縦の点をクリックし、 [その他のツール] 、 [拡張機能] の順にクリックすると、使っている拡張機能、アプリが表示されます。

使ってないものは「削除」、ほとんど使っていないけど使う可能性があるものは、ひとまず「無効」にして様子をみたらいいと思います。

[削除する方法]

①画面右上で、三つの縦の点をクリック

② [その他のツール] 、 [拡張機能] の順にクリック

③使っている拡張機能、アプリが表示

④削除する拡張機能の削除アイコンをクリック

⑤[削除] をクリックして確定


[無効にする方法]

①画面右上で、三つの縦の点をクリック

② [その他のツール] 、 [拡張機能] の順にクリック

③使っている拡張機能、アプリが表示

④オフ/オフのスイッチをオフにして無効にする




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対策⑤ タブのメモリを解放する -拡張機能「Tab Memory Purge」活用

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Google Chromeは、たくさんのタブを開いていると、比例してメモリも大量に使用してしまいます。使っていないタブでメモリを使用するのはもったいないです。

そこで、拡張機能「Tab Memory Purge」を使うと、指定した時間が経過したタブを一時的にシンプルなページに置き換え、タブが使っていたメモリを解放します(タブの名称が「blank」に変わります)。

メモリが解放されたタブに移動すると、もともと開いていたサイトが復元されます。

Tab Memory Purge - Chrome ウェブストア
https://chrome.google.com/webstore/detail/tab-memory-purge/aclmceilickagfkaddbiedcnccdkfafa?utm_source=chrome-ntp-icon



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対策⑤ Chromeのメモリーを解放する -メモリの自動解放設定

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システムのメモリが少なくなったときに、タブのメモリを自動的に解放する設定に変更します。

①Chromeブラウザのアドレスバーに『chrome://flags/』と入力

②『Automatic tab discarding』という部分を見つけます。(日本語表示だと「タブのメモリを自動解放する」になっています)

 *検索窓に『Automatic tab discarding』を入力して検索した方が早いです

③「Default」という部分の右にある逆三角形をクリックし「Enabled」を選択

④「RELAUNCH(今すぐ再起動)」というアイコンをクリックして再起動

 *Chromeが再起動されれば、メモリ解放の設定は完了です。



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対策⑥ パソコンに不正なソフトウェアがないかチェックする

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下記方法で、望ましくない広告、ポップアップ、不正なソフトウェアを削除することができます。なお、時間が少々かかります(私のパソコンでは15分~20分程度)。

①画面右上で、三つの縦の点をクリック

② [その他のツール] 、 [設定] の順にクリック

③下の方にある [詳細設定] をクリック

④[リセットとクリーンアップ] の下にある [パソコンのクリーンアップ] をクリック

⑤[検索] をクリック

望ましくないソフトウェアの削除に関するメッセージが表示されたら、[削除] をクリックします。


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対策⑦ 「バックグラウンドアプリの処理を続行する」の✔を外す

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Chromeは影で「バックグラウンド処理」が動いており、終了してもこの処理が動いており、次の動作を早くしたり、メッセージ着信などを表示することが可能になっています。

しかし、何時間もブラウザを起動していると、「バックグラウンド処理」でメモリを消費し、Chromeの動作が重くなってきますので、6時間以上など、長時間使う場合は、下記の設定をすると効果的です。

①画面右上で、三つの縦の点をクリック

② [その他のツール] 、 [設定] の順にクリック

③下の方にある [詳細設定] をクリック

④下から2つ目に「システム」という項目があり、その部分の、『 Google Chrome を閉じた際にバックグラウンドアプリの処理を続行する』という部分の✔を外します。


2018年6月1日金曜日

スマホのバッテリー切れ防止・過充電防止にアプリ活用

親の介護をしていて、いつもはスマホに電話がかかるのに、固定電話にかかって来たことがありました。あとで、スマホを見ると、バッテリー切れで親からの十回の留守電が記録されていました。

この事があって以来、スマホの充電状態にはできるだけ、気をつけていましたが、スマホをひんぱんに確認するのも大変。

そこで、バッテリー低下を知らせてくれる、アプリがないか探した結果、「バッテリーHD - Battery」という便利なアプリがありました。

バッテリー低下を何段階も設定でき、とても便利です。例えば、バッテリーが40%、30%、20%になったときにアラームを出してくれるような設定ができます。

また、「バッテリーHD - Battery」は、ウィジェットで、美しいデザインでバッテリーの充電状態を表示することもできるので便利です。

 バッテリーHD - Battery - Google Play のアプリ
 https://play.google.com/store/apps/details?id=ch.smalltech.battery.free&hl=ja



もう一つ、この「バッテリーHD - Battery」で便利なのが、充電時に%まで充電できたかのアラームも出すことができ、過充電防止も可能なこと。バッテリーの長持ち対策にも有効。

なお、スマホのバッテリーには、100%の満充電、0%の完全放電といった、極端な状態は大きなダメージとなるため、できるだけ避けたほうが良いと言われてます。充電も80%から90%が良いと言われています。

「バッテリーHD - Battery」を使えば、充電時の警報も出すことが可能なので、例えば、80%、90%充電時にアラームを出すことが可能です。


(注)バッテリー低下の設定は、自分の性格を考え、設定したほうが良いですね。私の場合、最初、バッテリーが20%、15%、10%に低下したときにアラームを出すように設定していました。

ところが、私の性格上、ギリギリの10%のアラームで充電するということになり、設定を40%、30%、20%に変更し、私の性格に合う設定に変更しました。


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「バッテリーHD – Battery」 バッテリー低下 警報手順

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①左上の歯車の[設定]をタップ

②[充電レベルアラート]をタップ

③[レベル選択]をタップ

④警報を出したい%の[↓](バッテリー低下)をタップ

⑤タップした所が選択される

⑥戻ってレベルを確認



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「バッテリーHD – Battery」 バッテリー過充電防止 警報手順

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①左上の歯車の[設定]をタップ

②[充電レベルアラート]をタップ

③[レベル選択]をタップ

④警報を出したい%の[↑](バッテリー過充電)をタップ

⑤タップした所が選択される

⑥戻ってレベルを確認





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《補足》スマホの充電のタイミングとは?

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スマホのバッテリーは、一般的に約500回で新品の50~70%程度まで劣化するといわれています。つまり、毎日充電したとすると、2年以内にバッテリーの性能は50~70%程度まで劣化します。

なお、バッテリーの劣化を加速させるのが以下の行動です。

①充電をしたままスマホを使用する
②寝てる間、長時間ずっと充電をする
③1日に何度も充電をする
④0%のまま放っておく

スマホのバッテリーにとって、残量が0%または、100%の場合が一番の負担になります。

充電が切れたままにしておいたり、寝るタイミングで充電をしたりなど長時間100%のままにしておくことはバッテリーが劣化してしまいます。

バッテリーを充電する際に気を付けるべき点は「過」の付く状態、「過充電」「過放電」です。つまり、100%の満充電、あるいは0%といった完全放電といった、極端な状態はバッテリーの大きなダメージとなるため、できるだけ避けましょう。

なお、バッテリー残量が20%以下になったタイミングで充電をするのが、バッテリーへの負担も最小限に抑えてくれるので一番お勧めだそうです。

①空っぽになるまで使用せず、20~30%程度で充電
②満充電させずに、最大でも90%充電に留める

方法がバッテリーを長持ちさせるそうです。

バッテリーを長持ちさせるには、空になるまで使用せず早めに充電、満充電になる手前で充電を終了するといった配慮が必要ですね。