メールの仕組みを簡単に理解しておくと、メールソフト、Webメール活用時に役立ちます。そこで、メールの仕組みについて簡単に整理してみました。少しでも参考になればうれしいです。
なお、今回使っている図は、以前まとめたもので、少し古い内容もありますが、メールの仕組みを理解する上では、問題はないと思います。
メールの仕組みは、”手紙やはがきの仕組み”で考えるとよく分かります。
これまでは、インターネット接続業者(プロバイダー)で提供されるメールアドレスを使い、メールソフトで送受信する方法が一般的でした。最近は、新しいメール方式(IMAP方式)や、無料のWebメールも盛んに使われるようになりました。
IMAP方式やWebメールでは、メールデータはパソコンの中にではなくインターネットのコンピュータ(サーバ)の中に持つことになるので、様々なパソコンやスマホなどで、同じメールをみることが可能になります。
Webメールサービスも機能が強化され、ますます盛んになると思います。今後、メールをうまく活用するため、メールの仕組みを理解することはとても大事です。
メールの仕組みを理解する上で、大事な言葉をまとめると以下になります。
(1) メールサーバ:メールを配信するメール郵便局(インターネット上のコンピュータ)
(2) POPサーバー :メール郵便局のうち、メール受信を担当する郵便局
(3) SMTPサーバー:メール郵便局のうち、メール送信を担当する郵便局
(4) メールアドレス:メールの個人名(メール郵便局名称とそこの個人名)
(5) POP方式のメール受信 : メールデータはパソコンで管理
(6) IMAP方式のメール受信 : メールデータはインターネットで管理
(7) Webメール: ブラウザで利用する無料のメールサービス
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メールはどうやって受信・送信できるのか
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メールは、各企業が提供している、コンピュータ上のメール郵便局(メールサーバ)を通じて、配信されます。
メール郵便局は、①(メール受信)郵便局と、②(メール送信)郵便局に分かれています。
コンピュータ上の代表的なメール郵便局に、”POPサーバー”と”SMTPサーバー”があります。
■POPサーバー:メール郵便局のうち、メール受信を担当する郵便局
通常「pop.mail.*****.co.jp」というような名前です
(注)POP:Post Office Protocol
■SMTPサーバー:メール郵便局のうち、メール送信を担当する郵便局
通常「smtp.mail.*****.co.jp」というような名前です
(注)SMTP:Simple Mail Transfer Protocol
POPサーバーには、メールアドレス毎にメールが貯められており、パソコンは、ここからメールを受け取ります。なお、メール受信の手順(プロトコル)をPOPプロトコルと言います。メールがパソコンに送信されたら、サーバーからはメールが削除されます。
パソコンで作成したメールをSMTPサーバーに送ることで、メール送信先にメールを送信してくれます。なお、メール送信の手順(プロトコル)をSMTPプロトコルと言います。
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メールアドレスとは
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メールを利用するためには、メール郵便局を使うための名前が必要ですが、それがアカウント名です。通常はメールアドレスと一対一に対応します。
メールアカウント名(メールアドレス)ごとに、メール郵便局上に受信メールを保存するためのメールボックスが用意され、メールボックスを開くためのパスワードが用意されます。
メールアドレス:メールの個人名(メール郵便局名称とそこの個人名)
メールアドレスの例:
taro@abc.com
taro :個人名
@ :アットマーク(atmark)、区切り
abc.com :メール郵便局のコンピュータ名
(注)メールアドレスの”@”とは
”@”はアットマーク【atmark】と呼ばれ、メールアドレスの個人名とコンピュータ名の間に入る文字。呼び名どおり英語の「at」の意味を持ち、メールアドレスの意味は、「指定されたメール郵便局の中にある個人名」という意味になります。
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メール受信はPOP方式とIMAP方式がある
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(メール受信)郵便局は”POPサーバー”と言いましたが、実は、メール受信にはこの”POP方式”以外に”IMAP方式”があります。
POP方式のメール受信 :メールデータはパソコンで管理(メール受信後、サーバから削除)
IMAP方式のメール受信 :メールデータはインターネットで管理(パソコンにダウンロードも可)
”POP方式”はメールをパソコンで受信すると、(メール受信)郵便局のメールは削除されます。
”IMAP方式”はインターネット上の(メール受信)郵便局のメールボックスに、メールを保存して管理することができる方式です。この方式だと、複数のパソコン・モバイル端末で、同じメールアドレスのメールを受信したり操作したりすることができます。
”POP方式”だと、あるパソコンでメールを受信したら、(メール受信)郵便局からは削除されるので、他のパソコンからは見えなくなります。“IMAP方式”は、複数のパソコンやモバイル端末でメールを見る人には有効な技術です。
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メールソフトで使うメールとWebメール
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インターネット接続業者(プロバイダー)で提供されるメールは、パソコンのメールソフトで送受信します。
一方、Webメールは、メールソフト使わず、ブラウザを使ってメールの受信・送信を実行し、メールデータは、インターネット上のコンピュータで管理されます。
なお、Webメールは、パソコンばかりでなくスマホや携帯電話から、"どこでも・何時でも"電子メールを使うことができる反面、危険な面もあります。
■Webメールで注意すること
(1) インターネット・カフェ等の共用のパソコンでは利用しない、ブラウザの履歴から他人に使われる可能性がある。
(2) インターネット上のコンピュータに残るので、機密情報・個人情報等の重要なメールのやり取りは、避ける。
(3) 急にサービスが停止する場合があり、出来るだけ安定して使えるよう大手が提供するサービスを利用する。