2017年1月25日水曜日

フリー画像をGoogle画像検索で探す方法とは ~単純検索では有料画像まで検索してNG

ブログ、ホームページ、そしてOfficeソフトなどで使える、フリーの画像を見つけるのは、本当に苦労します。そこで、Google画像検索を利用した、フリー画像(イラスト・写真)の見つけ方を紹介します。

なお、Google画像検索で、単純に検索しても、無料で使えるのか分かりません。単純に検索しても有料なものが多く、このような画像を利用すると著作権を侵害することになります。


実は、以前見た本に、資料作成に使う画像検索に便利な方法として、Google画像検索を紹介した本がありましたが、これはNGです。これは著作権侵害になる可能性が大です。

そこで、今回は、どうすれば誰でも使えるフリー画像を、Googleの画像検索で見つけることができるか、その方法を紹介します。




簡単にフリー画像を探す方法として、フリー画像を掲載したサイトを利用する方法もあります。詳しくは、以下を参照ください。

 フリー画像(イラスト・写真)が豊富な優良サイトを紹介 使い方も解説
 http://lifesecurityup.blogspot.com/2017/01/blog-post_19.html


このような無料の画像を紹介しているサイトに、自分の欲しい画像がない場合にも、Googleの画像検索を使うと便利です。



なお、無料で使える画像やイラストの、ライセンス表示には、

 ①”パブリックドメイン”  または、
 ②”CC0(クリエイティブ・コモンズゼロ)”


の表示のうち、どちらかが表示されています。必ず、ライセンスに、以下の表示があるかどうか確認ください。




(注)画像形式に、jpg(ジェイペグ)、png(ピング)、gif(ジフ)がありますが、背景を透明化したpng(ピング)形式は、画像や文字を重ね合わせることができ便利です。画像形式については、最後の方で詳しく説明します。



■ 覚えておきたい用語 ”パブリックドメイン”と”CC0”


無料で使える画像やイラストのライセンス表示には、”パブリックドメイン”か、または、”CC0(クリエイティブ・コモンズゼロ)”の表示が必ずあります。

これらの表示がある画像については著作権が放棄されているので、個人でも商用でも、自由に使えます。

逆に、この表示が無いと、無料で使えないか、使う時に何らかの条件が付きますので、注意ください。


”パブリックドメイン”とは、社会全体の公共財産の意です。著作者や発明者などが著作権などの一切の権利を放棄し、一般公衆に属する状態にあることを言います。

”パブリックドメイン”の状態になった画像などの著作物については、知的財産権を誰も持っていないため、誰でも自由に利用することができます。

”CC0(クリエイティブ・コモンズゼロ)”とは、コンテンツの作者・所有者が、著作権による利益を放棄し、作品を完全にパブリック・ドメインに置くことを可能にしたものです。

”CC0”によって、他の人たちは、著作権による制限を受けないで、自由に、作品に機能を追加し、拡張し、再利用することができるようになります。

 CC0について ― “いかなる権利も保有しない”
  « Science Commons – サイエンス・コモンズ翻訳プロジェクト
 http://sciencecommons.jp/cc0/about





■ Google画像検索を使った無料画像の探し方


自由に使える画像を探す方法は以下です。まずは、方法1で探し、次に方法2で実施すると良いです。


方法1 画像検索で“パブリックドメイン”を検索語に加え探す

  *パブリックドメインとは「自由に使ってもよい著作物」。

画像検索で、例えば、「パブリックドメイン  コンピューター」として検索。検索後、画像をクリックしていき、画像のライセンスが“パブリックドメイン”、または“CC0”を確認して利用します。


方法2 画像検索でライセンス条件を指定して探す
Google画像検索で、自由に使えるライセンス条件を指定して画像を検索できます。検索後、画像をクリックしていき、画像のライセンスが“パブリックドメイン”、または“CC0”を確認して利用します。


《注意》

方法1、2でフリー画像を見つけた場合、必ず、ライセンスが

 ① パブリックドメイン (英語表記 ”Public Domain”)か、
 ② CC0 (英語表記 ”CC0 Public Domain” 他)
 
のいずれかになっていることを必ず確認ください。画像の中には”不明なライセンス”というのもあるので要注意です!!



■ 検索語の入力方法


検索語を①のように日本語にするより、②の英語表現の方が、英語圏のサイトまで検索条件に該当するので、見つかる画像数が多く、お勧めです。

 ①[パブリックドメイン クリップアート パソコン]
 ②[Public Domain clip art PC]


また、ファイルタイプを指定すると、自分の欲しい画像形式を見つけることができます。

 ②に画像形式を追加した検索語 *画像形式がpngの場合
 
  [Public Domain clip art PC filetype:png]
 


■ 方法1 「画像検索で“パブリックドメイン”を検索語に加え探す」


①Google画像検索で、“パブリックドメイン”を検索語の中に入れて検索。

例えば、「パブリックドメイン クリップアート コンピュータ」として検索。

②画像をクリックしていき、ライセンスが“パブリックドメイン”、または“CC0”を確認。


*パブリックドメイン(Public Domain)とは、著作権などの知的財産権のない状態のもの。

*CC0(クリエイティブ・コモンズ・ゼロ):権利が放棄された著作物

(注)CC0(クリエイティブ・コモンズ・ゼロ)は、著作者が能動的に権利を放棄したよという著作物です。ちなみに、パブリックドメイン作品とは、著作権の保護期間を過ぎ権利が消滅した著作物(写真や映画など)です。





■ 方法2 「画像検索でライセンス条件を指定して探す」




①「ツール」をクリック

②「ライセンス」をクリックして、ライセンス条件を指定

《ライセンスの条件》

・仕事の業務などで利用する場合は、「改変後の利用が認められる L2」

・個人のブログなどで利用するは、 「改変後の利用が認められる L4」


が良いですね。

 L1:ライセンスでフィルタリングしない

 L2:改変後の再使用が許可された画像
    (非営利目的・商用目的でもOK)

 L3:再使用が許可された画像
    (非営利目的・商用目的でもOK)

 L4:改変後の非営利目的での再使用が許可された画像
    (非営利目的はOK、商用目的はNG)

 L5:非営利目的での再使用が許可された画像
    (非営利目的はOK、商用目的はNG)

*「検索ツール」を使わない通常の検索は”L1”になっており、ライセンスが不明なため、利用できません。

(注)クリップアートのみを指定する場合

「ツール」の「種類」をクリックし、「クリップアート」を指定するとクリップアートが検索できます。


③使いたい画像をクリック

④大きく表示された画像を何度かクリック

⑤ライセンスを確認

ライセンスが“パブリックドメイン”、または“CC0”を確認。






《補足》画像形式

■jpgまたはjpeg(ジェイペグ)

画像情報の一部を簡略化することで、データサイズを小さくすることができる画像保存形式です。jpgは24ビット(1670万色)まで扱うことができ、写真や自然画などのデータの保存に適しています。

jpgはデータ量を大幅に圧縮できるので、デジタルカメラでも用いられ、インターネットの画像利用に最も多く使われるデータ形式です。また、メールなどに添付する場合にも用いられます。


■png(ピング)

gif形式にかわる形式で開発されました。gifの上限256色とは違い、24bitフルカラーでも表現できます。

PNG形式は、画像の1色を指定しその部分を透明化させることができるので、他の画像と重ねあわせ利用することができ便利です。

PNGは1996年に登場した比較的新しいファイル形式で、gif形式に対して多くの機能をサポートしたため、WEBブラウザやグラフィックソフトでのサポートが進み、インターネットを中心に普及しました。


■gif(ジフ)

256色までの画像しか保存できませんが、サイズが小さく、ホームページのイラストやアイコンなどでよく使われています。

複数の画像を順番に表示させて、動きを付けた「アニメーションgif」、1色を透明化した「透過gif」の形式もあります。