内閣府が16日にオープンした、マイナンバーのポータルサイト「マイナポータル」。
ブラウザーはIE 11(32bit版のみ)およびSafariに限定されており、Java実行環境、環境設定プログラムのインストールが必須という、なんだか前時代的で、利用者環境を無視しています。
参考:
教訓はどこへ? 32ビットIEとSafariのみ対応、Java必須のマイナンバーのポータルサイト - INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1039551.html
このマイナンバーのポータルサイト、マイナンバーに関連するサービスの検索や情報の確認、また税金などの支払いが行え、本格稼働は7月からですが、マイナンバーのポータルサイト、今の動作環境では普及しないですね(普及率の予想 10%以下)。
Windows環境で、ユーザが多いChromeや、Windows10のEdgeブラウザなどが使えない、というのは本当にダメ。また、動作環境もとても複雑です。
多分、ソフトの開発時間が短いために、各種のブラウザに対応できなかったと思いますが、それにしても、こんなシステムをリリースしたらダメですね。
動作環境を見る限り、利用者のこと(利便性)を考えておらず、設計ミスに近い内容です。詳しくは、以下の動作環境の詳細を見てください。
■マイナンバーのポータルサイトの動作環境の詳細
動作環境は以下で紹介されています。
動作環境について | マイナポータル
https://img.myna.go.jp/html/dousakankyou.html
Windowsの場合の動作環境は以下。
✕①ブラウザ Microsoft Internet Explorer 11(32bit版のみ)
✕②Java実行環境の準備 Version 8 Update 111
③ICカードリーダライタの準備
④JPKI利用者クライアントソフトの準備
✕⑤マイナポータル環境設定プログラムの実施(環境設定プログラムのインストールと設定)
この中で問題なのは①、②、⑤。 ③、④は仕方がないです。
①ではブラウザをIE11(32ビット版)のみに限定しており、他のブラウザを考慮していない。
”IE11の日本でのブラウザシェアは19%”であり、それ以外の”80%のブラウザを無視”している。
参考:
WebブラウザシェアランキングTOP10(日本国内・世界)
– ソフトウェアテスト・第三者検証ならウェブレッジ
https://webrage.jp/?p=1405
②多分、WindowsとMacintoshで同じソフトが使えるように、Java実行環境を必要にしたと思うが、Javaは良く狙われるソフトで、ひんぱんに最新版に更新しないといけない。
⑤わざわざ環境設定プログラムが必要なのも不便。さらに、IE11でのセキュリティ設定はかなり複雑で、パソコンに詳しい人でないとできない。
参考:
サービストップ | マイナポータル
https://myna.go.jp/SCK0101_01_001/SCK0101_01_001_InitDiscsys.form