2015年8月22日土曜日

SDカードとは? SD・microSD、SD・SDHC・SDXCの違いと使い方

「SDメモリーカード」(エスディーメモリーカード、SD Memory Card)は、画像や映像などのデータを記録するカードです。一般的に「SDカード」と呼ばれます。デジカメ、ビデオカメラ、スマホなどで幅広く使われる記録媒体ですね。

「SDカード」は、大きさで SD・microSD の2種類があり、また、保存可能なデータ量(容量)によって、 SD・SDHC・SDXC の規格があります。

「SDカード」は、発売当初は、規格上の最大容量が2GBでしたが(SD)、その後32GB(SDHC)に拡大し、現在は2TB(SDXC)まで拡大しています。ハードディスクでさえ、TB(GBの1000倍)なのに、カードでTBとは技術の進歩も早いですね。

なお、SDカードを購入する場合には、その機器で使えるSDカードのサイズは何か(SD・microSD)をまず考え、次にどの程度のデータ容量にするかで、以下のタイプから選択することになります。

  SDカード ・・・・・最大容量は2GB
  SDHCカード ・・・・容量が最大32GBまで拡大
  SDXCカード ・・・・さらなる大容量化(最大2TB)とデータ転送速度の高速化

  microSDカード・・・小型のSDカード、容量が最大2GB
  microSDHCカード・・小型のSDHCカード、容量が最大32GB
  microSDXCカード・・小型のSDXCカードで、容量が大容量化し最大2TB

なお、SDカードに記録したデータは、必ず、パソコンなどにバックアップして下さい。

SDカードに使われているフラッシュメモリーは、「データ保持期間」や「書き換え可能回数」に限りがあり、「データの永久保存に向いていない」と言われているからです。注意下さい。




■ データ容量の目安


SDHCカード、microSDHCカードの16GBで、どの程度のデータが入るか、以下のサイトの情報を参考に示します。但し、記録する画像や映像の画質によっても、大きく変わってくるので注意ください。詳しくは、以下のサイトを参照下さい。

  よくわかるSDカード|SDカードの種類から選び方まで|GREEN HOUSE
  http://www.green-house.co.jp/campaign/products_special/sd_card/



■SDHCカード、microSDHCカード 16GB 記録枚数と時間の目安

  *8GBは以下の半分、32GBは2倍の記録枚数、記録時間と考えて下さい。
  
  (1) フルHD動画(1920x1080 1.3Mbps)・・・約2時間36分
  
  (2) 1200万画素(高画質モード) ・・・・・・約3264枚
  
  (3) 音楽(MP3形式) 4分の曲を128kbps、MP3形式で圧縮した場合・・・約4096曲
  


■ サイズによる区別・・・SDカード、microSDカード


SDカードは、まず、サイズにより、SDカード、microSDカードに分けられます。まずは、自分が使う機器が、どれに(どのサイズに)対応しているか、確認することが大事です。

  SDカード    ・・・幅 24mm 長さ    32mm  主な用途:デジカメ、ビデオカメラ、パソコン
  microSDカード  ・・・幅 11mm 長さ    15mm  主な用途:携帯、スマホ

microSD・SDHC・SDXCカードはSDカード変換アダプタを使用することによってSDカード用の機器でも使用することができます。

(注)以前は、これ以外にminiSDカードもありました。miniSDカードは、SDカードの小型版で、主に携帯電話向けに利用されていましたが、2007年後半以降は、より小型のmicroSDカードが採用されるようになりました。



■ 保存可能なデータ量による区別・・・SD、SDHC、SDXC


保存可能なデータ量(容量)によって、SD・SDHC・SDXCという規格があります。なお、機器によって、どこのSDカードまで対応しているか違います。例えば、SDカードしか対応できない機器に、SDHCカードや、SDXCカードを挿しても認識しません。

ちなみに、SDXC対応機器には、SD・SDHC・SDXCの全てのカードが利用可能です。

        最大容量     対応できる機器
        
    SDカード      2GB まで     SD対応機器、SDHC対応機器、SDXC対応機器
    SDHCカード     4GB~32GB     SDHC対応機器、SDXC対応機器
    SDXCカード     48GB~       SDXC対応機器



■ 転送速度の規格


SD機器とSDカードとの転送速度の最低限を保証する規格です。

SDスピードクラスで表示されている数字はそれぞれ「保証されている最低の転送速度」を示しており、Class2、Class4、Class6、Class10の4種類があります。高速連写や動画撮影の際は、高速タイプが有効です。

クラスの値が大きい程、転送速度は速くなり、利用の幅も広がります。なお、現在、販売されているSDカードは、Class10がほとんどですね。

 CLASS2・・・読み書き時のデータ転送速度が最低2MB/秒 ・・・デジカメでの撮影
 CLASS4・・・読み書き時のデータ転送速度が最低4MB/秒 ・・・ハイビジョン録画
 CLASS6・・・読み書き時のデータ転送速度が最低6MB/秒 ・・・デジタル一眼レフでの連写
 CLASS10 ・・読み書き時のデータ転送速度が最低10MB/秒 ・・・フルHDビデオカメラに最適

動画撮影などに使う際には連続的に大量のデータを書き込むため、カードの対応するデータ転送速度が一定以上であることが要求される場合があります。



■ SDカードに使われている 半導体”フラッシュメモリー” には寿命がある


デジタルカメラなどで使うSDカード、データの受け渡しに便利なUSBメモリー、ハードディスクの代わりにパソコンに搭載されているSSD、これらは、電源を切ってもデータが消えない 半導体”フラッシュメモリー”が使われています。
フラッシュメモリーには、電源を切ってもデータが消えないという特徴に加え、データの読み書きが高速、大容量、機械的な駆動部品がないので落下などによる衝撃にも強い 特徴があります。

しかし、使う上で必ず知っておくべきは、「フラッシュメモリーを長期間放置すると、データが消えてしまう」ということです。

なお、下記の日経パソコンの記事によると、それほど神経質になる必要はないですが、SDカード、USBメモリーには、いつまでもデータ保存が可能ではなく、データの永久保存に向いていないので、注意が必要です。

 【フラッシュメモリー】長期間の放置でデータが消える:寿命は5~10年 (日経パソコン)
  http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20141205/1149803/

『一定の品質を持った製品で、それほど使い込んでいなければ「5~10年で急に消えることはない」(サンディスク)とされており、過度に神経質になる必要はないだろう。』(上記、日経パソコンの記事より引用)