しかし、Acrobat Readerは、PDFデータを見るには動作が重く、攻撃されやすいソフトで、安全に利用するには、ひんぱんに最新バージョンに更新しなければいけません。
名称も、Acrobat Reader(バージョン 6.0以前)、Adobe Reader、Adobe Reader XI、Adobe Acrobat Reader DCに変化し、名称も複雑で、何が最新版か分かりにくいですね。
なお、世の中には、便利な無料PDFリーダーがたくさんあります。そこで、今回は、重くてめんどうなAcrobat Readerに代わって、軽快で高機能な無料PDFリーダーを紹介します。もし、関心のある方は使ってみてください。
今回紹介する無料PDFリーダー、「PDF-XChange Editor」、「Foxit Reader」は、図形や文字の挿入など、とても高機能、動作も機敏で、なかなか使い勝手が良いです。
また、結合・分割・抽出・削除が可能 無料のPDF加工ソフト「pdf_as」も紹介します。
PDFデータをよく使う方は、重くてめんどうなAcrobat Readerより、これらのソフトを活用したほうがグッと効率が上がると思います。
(注)PDFデータによっては、Acrobat Reader以外のソフトでは、文字化けを起こす場合もあるとのことです。もし、その場合は、本家のAcrobat Readerを使うと良いです。
(注)最新版のAcrobat ReaderDCは、Adobe Document Cloudと連携し、どこからでもPDFに対して作業でき、また、Dropboxなどのオンライン・ストレージのファイルを開き、保存することもできるとあります。・・・しかし、このような機能、個人的には必要ないですね。
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■ 高機能な無料PDFリーダー「PDF-XChange Editor」
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ソフトダウンロード
PDF-XChange Editor - 窓の杜ライブラリ
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/pdfxchedit/
軽快で高機能なPDFビューワー「PDF-XChange Viewer」の後継版です。“リボン”ユーザーインターフェイスを備え、テキストのハイライトや挿入、図形やオリジナルスタンプの追加、フリーペイントなどといった簡易的な編集にも対応しています。
名前に”Editor”がついているように、PDFデータの編集機能は優れています。
図形の挿入、吹き出し文字の挿入などは、とても便利ですね。また、PDFデータの読み込みパスワード設定も可能なので有難いです。
更に、非商用に限り無償で利用できるPDF仮想プリンター「PDF-XChange Lite」も付属します。
タブ型のインターフェースを採用する事で、複数のPDFデータを一つのウィンドウで開く事が可能で、ソフトを終了しても、次回起動時に、前回開いていた全てのPDFデータを自動的に開きます。
《パスワードの設定方法》
①メニュー「ファイル」の選択
②「ドキュメントプロパティ」をクリック
③「セキュリティ」を選択
④「セキュリティ」設定から「パスワードセキュリティ」をクリック
⑤互換性を“Acrobat 9.0以降”を選択。*暗号化レベルを強化するため。
⑥「ドキュメントを開くときにパスワードを要求する」に✔し、パスワードを入力
⑦「OK」をクリック
(注)前のバージョン「PDF-XChange Viewer」は、昨年2016年3月に開発が終了しています。私は、以前はこのソフトを使っていましたが、「PDF-XChange Editor」に変更しました。
(注)PDF-XChange Editorポータブル版を利用する方法
USBなどでも使えるポータブル版もあります。下記サイトで、Editor Portable Version (No OCR) または Editor Portable Version のどちらかを選択して,[Download Now] ボタンをクリックしてダウンロードします。
Tracker Software Products :: Downloads
https://www.tracker-software.com/product/downloads
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■ 軽快な動作の無料PDFリーダー「Foxit Reader」
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ソフトダウンロード
Foxit Reader - 窓の杜ライブラリ
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/foxitreader/
独自エンジンの搭載により高速で起動するフリーのPDF閲覧・印刷ソフトです。「PDF-XChange Editor」と同じように、図形の挿入、吹き出し文字の挿入なども可能です。
図形や文字の挿入の編集は「注釈」タブから実行します。
ディスクやメモリの必要量が比較的少ないので、パソコンの性能が低い場合には、必要容量の低いFoxit Readerがベストかもしれません。
また、タブ型のインターフェースを採用し、複数のPDFデータを一つのウィンドウで開く事が可能で、次回起動時にも、前回のPDFデータを全て開いて見ることができます。
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■ 結合・分割・抽出・削除が可能 無料のPDF加工ソフト「pdf_as」
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ソフトダウンロード
pdf_as - 窓の杜ライブラリ
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/pdf_as/
PDFファイルの結合、分割、追加、抽出、削除、回転、ヘッダー・フッター設定、パスワード設定、プロパティ設定が可能な無料のPDF加工ソフトです。
インストールは、圧縮フォルダを解凍して適当な場所に保存して利用するタイプなので、USBに保存しても使えます。
簡単に複数のPDFファイルを加工できるので、なかなか重宝するソフトです。
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■ 現在、最も利用されている「Acrobat Reader」
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現在もっとも利用されているPDFリーダー/ビューアーです。最新バージョンは「Adobe Acrobat Reader DC」です。
今後も、この「Acrobat Reader」を使われる方は、以下で最新版をダウンロード、インストールしてください。
PDFリーダー、PDFビューア | Adobe Acrobat Reader DC
https://acrobat.adobe.com/jp/ja/acrobat/pdf-reader.html
《補足》PDFとは
PDFは、インターネットで幅広く使われる文書配信のデータ形式です。"Portable Document Format"の略で、「持ち運び自由な文書形式」という意味です。詳しくは、以下を参照ください。
PDFの意味と使い方とは? PDFはインターネットでよく使われる文書データ
http://lifesecurityup.blogspot.com/2015/04/pdfpdf.html