インターネットでブログやSNSで画像を使う場合、“画像データはjpgで”というようなことを良く聞きます。
この「jpg」は「静止画像のデータ形式の1つ」で、jpg以外に、png・gif・bmpなどがあります。インターネットで利用可能なのは、jpg・png・gifのデータだけです。
なお、画像は、画像データをコンピュータにそのまま記録するとデータ容量が大きくなるため、画像情報を間引きして(圧縮して)記録しています。
jpgの圧縮では、「明るさの変化に比べ、色調の変化には比較的鈍感」という人間の目の性質を利用して、 色調変化の部分のデータを捨てることでファイル容量を小さくしています。
画像データを「abcdef.jpg」とすると、“abcdef”が画像データの名前、“jpg”が画像データ形式です。
(注)一般的にデータ名が「xxxxxx.yyy」の場合、“xxxxxx”はデータ名、“yyy”は拡張子と呼ばれます。拡張子はデータの種類を表します。
■jpgまたはjpeg(ジェイペグ)
画像情報の一部を簡略化することで、データサイズを小さくすることができる画像保存形式です。jpgは24ビット(1670万色)まで扱うことができ、写真や自然画などのデータの保存に適しています。
jpgはデータ量を大幅に圧縮できるので、デジタルカメラでも用いられ、インターネットの画像利用に最も多く使われるデータ形式です。また、メールなどに添付する場合にも用いられます。
なお、jpgは任意の圧縮率でファイルを保存できます。圧縮率を高めるとファイルサイズを小さくすることができますが、画質が低下します。どの程度の画質で保存するかの設定は画像編集ソフトによって呼び方が異なっています。
(注)メールなどに添付する場合に、jpgのデータサイズを小さくする方法として、以下がありますが、私は「(1)の縦横サイズを小さくする」を活用しています。
(1) 縦横サイズを小さくする
(2) 画質を落とす
■png(ピング)
gif形式にかわる形式で開発されました。gifの上限256色とは違い、24bitフルカラーでも表現できます。
PNGは1996年に登場した比較的新しいファイル形式で、gif形式に対して多くの機能をサポートしたため、WEBブラウザやグラフィックソフトでのサポートが進み、インターネットを中心に普及しました。
PNG形式は、画像の1色を指定しその部分を透明化させることができるので、他の画像と重ねあわせ利用することができ便利です。
■gif(ジフ)
256色までの画像しか保存できませんが、サイズが小さく、ホームページのイラストやアイコンなどでよく使われています。
複数の画像を順番に表示させて、動きを付けた「アニメーションgif」、1色を透明化した「透過gif」の形式もあります。
■bmp(ビットマップ)
Windows標準の画像保存形式ですが、通常、あまり使われないデータ形式です。画像データをそのままの形で保存するため、画質の劣化は発生しませんが、画像データサイズが、かなり大きくなります。そのため、インターネットでの活用、メール添付などの用途には適していません。