パソコンやスマホのデータが突然使えなくなると大変です。また、パソコンを新しい機種に変更した場合のデータ移動も大変な作業です。
そこで、ぜひとも使いたいのが、データが更新される毎に、自動的にデータをインターネットに保管してくれる、”同期型”のオンラインサービスです。
今回は、このサービスの中でも、人気のある”DropBox(ドロップボックス)”、”Googleドライブ”、”OneDrive(旧SkyDrive)”の使い方を紹介します。
また、安全に使うための方法、更に不正アクセスを防ぐ二段階認証についても紹介します。できるだけ画像で分かりやすく紹介したいと思います。
インターネットの中に数GB、数十GBのデータを保管でき、そのデータをPC・モバイルPC・スマホで活用できます。また、パソコンのWinodowsを新しいWindowsに変更するような場合も、この中にあるデータを使って、これまでと変わりなく、スムーズに作業ができます。
なお、今回紹介するオンラインストレージは同期型のサービスで、データが更新されると、自動的にインターネット上のデータも更新され、バックアップの面からも便利です。紛失・盗難やセキュリティ面を考えると、USBメモリやポータブルHDDにデータをバックアップするより安全かもしれません。
無料で使える容量は、 DropBox 2GB 、Googleドライブ 15GB 、OneDrive 5GB です。なお、無料の容量を増やす方法もあり、私の場合、DropBoxは6GBになっています。詳しくは以下を参照下さい。
クラウドサービスの無料ストレージ容量を最大限に増やす方法 | ライフハッカー
http://www.lifehacker.jp/2015/04/150403free_storage.html
《”同期型”オンラインストレージサービス”の利点》
①データを自動的にリアルタイムにバックアップ
②パソコンの機種を変えても、すぐに同一データを活用できる
③PC・モバイルPC・スマホでも、同一データを活用できる
《”同期型”オンラインストレージサービス”の特徴》
①データ更新されると自動的にインターネットにバックアップします
②無料で何GBも使え、中には15GBも無料で使えるサービスもあります
③インターネットの中に保管したデータは複数のパソコン・スマホから使えます
④パソコン・スマホを変更しても、データはインターネットにあるので継続して同じデータを使えます
⑤当然、WondowsなどのOSをバージョンアップしても、継続して同じデータが使えます
■
■ オンラインストレージを安全に使うために
■
同期型含め、一般的なオンラインストレージを使う場合、以下の安全対策に気をつけましょう。
(1) ログインするときのパスワードを安易に決めない
パスワードは、英字の小文字・大文字、数字、記号を混合させ、8桁以上のパスワードを使い、パスワードを定期的に変更しましょう。また、同じパスワードを複数のサービスで使いまわさないようにしましょう。
(2) 不正アクセスの危険から守るため、2段階認証を活用しましょう。
(3) クレジットカード番号、パスワード、住所録などの重要な個人情報は保管しない
(4) 重要なデータを保管するときは暗号化する(圧縮形式Zipで暗号化など)
万が一不正アクセスされデータを盗まれても、データを利用されないよう暗号化することなどが大事です
(5) 万が一を考え、USBメモリなどにもバックアップする
暗号化する方法の詳しい内容は、次のブログを参考にしてください。
オンラインストレージサービスを安全に利用する方法
http://lifesecurityup.blogspot.jp/2015/04/blog-post_54.html
■
■ オンラインストレージサービスの使い方の基本
■
オンライン・ストレージ・サービスを利用するためには、ユーザ登録が必要です。「Googleドライブ」はGoogleアカウント、「OneDrive」はMicrosoftアカウント(旧Windows Live ID)を持っていれば利用できます。
なお、同期型のサービスを使うためには、パソコンに専用の”クライアント・ソフトウェア”をインストールすることが必要です。
また、スマホに専用のアプリをインストールすれば、当然ですが、スマホからでもデータを使うことができます。
■
■ お勧めの”同期型”のオンライン・ストレージ・サービス
■
”同期型”のオンライン・ストレージ・サービスは、データが変更されたら、クライアントソフトウェアが自動的にインターネットにデータを保管してくれるので(同期をとる)、とても便利です。
今回、紹介する、Dropbox、Googleドライブ、OneDrive(旧SkyDrive)は、代表的な同期型のサービスです。
オンラインストレージの同期方式の考え方は以下になっています。
①クライアント・ソフトウェアをインストールすると同期用フォルダ「\ユーザエリア\********」が作成されます。
②同期用フォルダにデータが保存(または更新)されると、クライアント・ソフトウェアがインターネットに保存(または更新)します。
③以上のことで、パソコンの中とインターネットの中のデータが同じになります(同期が取れた状態)。
なお、クライアントソフトウェアのアイコンを右クリックすると様々なメニューが表示されます。
■
■ 「Dropbox(ドロップボックス)」
■
利用するのは、まず、以下のサイトにアクセス下さい。
https://www.dropbox.com/
機能はシンプルで使いやすく、オンライン・ストレージではトップの人気を誇るサービスです。無料で容量2GBが使用できるサービスです。動作も機敏で、私は数年、このサービスを使っていますが、不具合に会ったことはないですね。
もし、簡単にこの容量を増やしたい場合、スマホに『Carousel』をインストールすると3GBも増えるので、便利です。その他にも容量を増やす方法があります。以下を参照して下さい。
クラウドサービスの無料ストレージ容量を最大限に増やす方法 | ライフハッカー
http://www.lifehacker.jp/2015/04/150403free_storage.html
専用のクライアントソフトをインストールすると、同期用フォルダ「\ユーザエリア\Dropbox」(デスクトップにショートカット)が作成され、このフォルダ以下にあるファイル/フォルダをオンライン・ストレージと同期します。
Windows 版 Dropbox をダウンロード
https://www.dropbox.com/downloading?src=index
実は、Dropboxのファイル履歴管理は大変優れており、次のように、ファイル履歴を 30 日間保存してくれます。この機能のおかげで何度か助けられました。
「Dropbox はデフォルト設定により、削除されたファイルや旧バージョンの
ファイル履歴を 30 日間保存。」
なお、詳しいDropboxの使い方が以下で紹介されています。
いつでもどこでも仕事をこなすためのDropbox入門 - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1208/09/news130.html
■
■ 「Googleドライブ」
■
利用するのは、まず、以下のサイトにアクセス下さい。
http://www.google.com/drive/about.html
Googleドライブのオンライン・ストレージは、最大15Gbまで無料で利用できます(ただしGmailやGoogle+フォトと共有)。Google提供で安心して使え、操作も分かりやすく、データの同期なども高速です。
専用のクライアント・ソフトウェアをインストールすると、Windowsの場合、Googleドライブとの同期用フォルダ「\ユーザエリア\Google ドライブ」(デスクトップにショートカット)が作成され、このフォルダ以下にあるファイル/フォルダをオンライン・ストレージと同期します。
Google ドライブをダウンロード - 無料のクラウド ストレージ
https://www.google.com/intl/ja/drive/download/
■
■ 「OneDrive(旧SkyDrive)」
■
利用するのは、まず、以下のサイトにアクセス下さい。
https://onedrive.live.com/about/ja-jp/
「OneDrive(旧SkyDrive)」はMicrosoftが提供しているオンライン・ストレージ・サービスです。5GB のストレージを無料で利用できます。
(注)従来“OneDrive”の無料版には15GBの容量が提供されていたが、Microsoftは2015年11月、この容量を5GBへ縮小する方針を発表しています。
Windows環境の場合、OneDriveのクライアント・ソフトウェアをインストールすると、Windowsの場合、同期用フォルダ「\ユーザエリア\OneDrive」が作成され、このフォルダ以下にあるファイル/フォルダをオンライン・ストレージと同期します。
OneDriveはWindows 8.1に標準装備されています。Windows 7 と Windows 8を使っている人でも、「OneDriveをダウンロードする」のページからアプリケーションをダウンロードして使うことができます。
OneDrive をダウンロードする
https://onedrive.live.com/about/ja-jp/download/
使い方は、以下が参考になります。
15GBが無料で使える!「OneDrive」の基本的な使い方|エンジョイ!マガジン
http://enjoy.sso.biglobe.ne.jp/archives/onedrive_01/
■
■ 2段階認証でオンラインストレージを不正アクセスから守ろう!
■
ID、パスワードだけでは、不正アクセスされる危険があります。この機会に、現段階で、最も安全な対応である”2段階認証”を設定する必要があります。
通常は、ID とパスワードが合っていれば本人であると確認できますが、そこに、もうひとつ違う種類の方法を使って本人であることの確認を行うのが2段階認証です。
ひとつ目の鍵は、通常利用している ID とパスワードで、それに追加の鍵を使用します。追加の鍵は、あらかじめ登録してある携帯・スマホで「確認コード(セキュリティ コード)」を入手する方式が多いです。
これにより、「登録している連絡先で確認コードを受け取れる人」=「本人」という確認を取る、という考え方ですね。
Google、Dropbox、Microsoftの”2段階認証”の方法を、以下にまとめていますので、参考にして下さい。
Googleの”2段階認証”について
http://lifesecurityup.blogspot.com/2014/09/500google2.html
Dropboxの”2段階認証”について
http://lifesecurityup.blogspot.com/2014/10/dropboxid.html
Microsoftの”2段階認証”について
http://lifesecurityup.blogspot.jp/2015/08/microsoft2.html