サイバー攻撃を行う攻撃者が対象とするのは、ユーザーが多いソフトで、Internet Explorer(以後、IE)、Chrome、Firefoxなどのブラウザもその1つ。
ねらうのは、ソフトの脆弱性(ソフトの弱点、不具合)で、それを防ぐには、ソフトを最新版にすることが必要です。
安心してインターネットを使うためには、ぜひともブラウザは最新版に更新することが大事です。なお、最新版に更新することで、セキュリティ対策や機能も強化されます。
(注)2016年4月以降、Windows XP/Vistaでは最新のIEが使用できず、Chromeのサポートも打ち切られています。OSも古いままにしておくと危険ですね。
今回は、パソコンでのIE、Chrome、Firefoxを最新版に更新する方法を紹介します。なお、スマホでの更新方法は以下を参照下さい。
スマホを安全に使うための”アプリ自動更新設定”のすすめ
http://lifesecurityup.blogspot.com/2016/12/blog-post_20.html
■ブラウザと共にFlash Player、Acrobat Readerも最新版に
なお、ブラウザが使う、動画閲覧ソフト「Flash Player」、PDF閲覧ソフト「Acrobat Reader」もねらわれやすいソフトの1つです。
以下を参考に、ブラウザの更新と同時に、最新版に更新して下さい。
動画閲覧ソフト「Flash Player」を最新版にする方法
http://lifesecurityup.blogspot.com/2015/07/flash-player.html
「Acrobat Reader DC」への変更が急務!
http://lifesecurityup.blogspot.com/2016/01/adobe-reader-x201511acrobat-reader-dc.html
■各ブラウザの最新版の入手方法
なお、自分のブラウザが、かなり古いバージョンの場合は、まずは、以下で各ブラウザの最新版を入手下さい。
特に、IEの場合、2016年1月12日以降は、各Windows OSで利用可能な最新版のみがサポート対象になっています。もし、使っているIEが、サポート外の場合は、まずは最新版を入手下さい。
Internet Explorer:ダウンロード
http://windows.microsoft.com/ja-jp/internet-explorer/download-ie
Chromeブラウザ:ダウンロード
https://www.google.com/chrome/browser/desktop/index.html
Firefoxブラウザ:ダウンロード
https://www.mozilla.org/ja/firefox/new/
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■ IEを最新版に更新する方法
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2016年1月12日以降は、IEのサポート対象は、各Windows OSで利用可能な最新版のみになっています。
ブラウザがサポート外になるということは、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、ウイルス感染や情報漏えいに会う確率が高くなり、とても危険です。
・Vista SP2はIE 9のみがサポート対象、
・それ以外のOSでは、IE11、Edgeのみがサポート対象になり、
それ以外のIEバージョンはサポート外になります。
サポート継続バージョン
Vista SP2 ・・・IE 9
Windows7 SP1 ・・・IE 11
Windows8.1 Update ・・・IE 11
Windows10 ・・・IE 11、Microsoft Edge
まずはIEがサポート範囲のバージョンか確認しましょう
[IEのバージョン確認方法]
①Internet Explorer を起動します。
② [ヘルプ] メニューから [バージョン情報] をクリックします。
[ヘルプ] メニューが表示されていない場合は Alt キーと H キーを同時に押すと、[ヘルプ] メニューが表示されます。
③Internet Explorer のバージョン情報の一行目を確認します。
次に自動更新される設定になっているか確認しましょう。
[IEの自動更新設定の確認(IE11の場合)]
①Internet Explorer を起動します。
② [ヘルプ] メニューから [バージョン情報] をクリックします。
[ヘルプ] メニューが表示されていない場合は Alt キーと H キーを同時に押すと、[ヘルプ] メニューが表示されます。
③バージョン情報のミニ画面で、”新しいバージョンを自動的にインストールする”に✔をいれる。
なお、この項目は、通常のWindows Updateを実施したときに、IEに更新内容があれば自動更新する設定です。個別に、新しいバージョンが出ていないか、IEが定期的にチェックするものではありません。
つまり、IEの自動更新は、毎月のWindows Updateで実施されるもので、ChromeやFirefoxに比べ、更新は遅くなりますね。
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■ Chromeを最新版に更新する方法
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Chromeの最新版への更新は自動的に行われます。
なお、古いOSでのChromeのサポートは終了。2016年4月以降は、WindowsだとWindows XP、Windows Vistaは、更新プログラムやセキュリティ修正が適用されませんので、注意下さい。
Google Chrome を手動で最新版に更新する方法は以下です。
①Google Chrome を開いて、右上のマーク(棒が3本の表示)をクリックする。
②ヘルプから[Google Chrome について]を選択する。
③自動でアップデートの確認が始まり、最新版になります。
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■ Firefoxを最新版に更新する方法
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まずは、Firefoxを手動で最新版かどうか確認し更新しましょう。
①Firefox を起動します。
② [ヘルプ] メニューから [Firefoxについて] をクリックします。
[ヘルプ] メニューが表示されていない場合は Alt キーと H キーを同時に押すと、[ヘルプ] メニューが表示されます。
③自動でアップデートの確認が始まり、最新版になります。
次に、自動更新の設定になっているかどうか確認しましょう。
① [ツール] メニューから [オプション] をクリックします。
② [詳細] から [更新]タブ をクリックします。
③”更新を自動的にインストールする”が選択されていることを確認します。選択されていなければ選択します。