パソコンの中には、長年記録してきた年賀状の住所録データ、苦労して作成した文書、長年撮ってきたデジカメ写真、友人たちとのメールなど、たくさんのデータが入っています。
これらの大事な大事なデータを、パソコンのトラブルやウイルスなどの危険ソフトから守るために、一年の初めに、あとは定期的に、パソコンのデータをバックアップしましょう!
今回は、私のパソコンデータのバックアップ方法を以下に紹介します。
(1) 同期型オンラインストレージを使ってのバックアップ
ブログのデータ、日々の記録、デジカメ写真などの、ほぼ毎日使うデータは、同期型オンラインストレージのDropbox、Googleドライブ、OneDriveに保存しています。
(2) オンラインストレージのデータをUSBメモリにバックアップ
オンラインストレージのデータが万が一使えなくなったときのために、USBメモリにバックアップしています。USBメモリ、最近は、コンパクトながら、32GBでも2千円程度で購入でき、とても便利ですね。
(3) WindowsのCドライブのユーザエリアの個人データをポータブルHDDに保存
万が一、パソコンが使えなくなっても、ユーザエリア(Windows8.1であれば、C:\Users\ログイン名)を全てバックアップしておけば万全ですね。但し、ユーザエリアは容量が大きく、ポータブルHDDが良いです。
(4) 大事なデータは暗号化してバックアップ
なお、バックアップする際に、大事な個人情報は暗号化しておくことが必要です。もし、バックアップした媒体を紛失した場合、自分の大切な個人情報が悪用される危険性があります。
(5) バックアップソフトを使うと便利
バックアップするソフトを使うと、バックアップ元/バックアップ先を記録して操作ができ、操作を間違えずにバックアップが実施できるので良いです。
なお、私の場合、バックアップするタイミングは、(1)は同期型のオンラインストレージなので自動バックアップ、(2)は毎週、(3)は1か月毎に実施しています。
パソコンはいつも元気で安心して使えるとは限りません。ハードディスク(HDD)が故障すると、パソコンの中にある全てのデータが使えなくなります。また、パソコンがウイルスで、パソコンが動作しなくなったり、データが削除されることもあります。
パソコンがどんな状態になっても大事な文書、写真、メールが残るように、ぜひ、パソコンのデータをバックアップしましょう。
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■ (1) 同期型オンラインストレージを使ってのバックアップ
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インターネットのサービスの中に、「オンライン・ストレージ」というのがあります。ユーザ登録すると、インターネットのコンピュータ中に、自分専用のフォルダーが確保でき、そこにデータを保存できるというものです。パソコンやスマホのデータバックアップには最適のサービスです。
オンライン・ストレージの中でも、便利なのが、パソコンで作業しながら、自動的にインターネットにデータをバックアップしてくれる、”同期型”のオンライン・ストレージ・サービスです。
この”同期型”サービス、まずは、サービス専用のクライアントソフトをパソコンにインストールします。そうすると、パソコンに特定フォルダーが作成され、そこにデータを入れておくと、自動的にインターネットにバックアップしてくれます。
このサービスの定番として、「Dropbox」、「Googleドライブ」、「OneDrive」があり、いずれも便利です。
但し、インターネットに保管するので、個人情報などの保管には、注意が必要です。できれば、個人情報の保管は避け、どうしても保管したい場合は、データを暗号化して保管ください。
■ 同期型オンライン・ストレージ「Dropbox(ドロップボックス)」
https://www.dropbox.com/
機能はシンプルで使いやすく、オンライン・ストレージではトップの人気を誇るサービスです。無料で容量2GBが使用できるサービスです。
動作も機敏で、私は数年、このサービスを使っていますが、スムーズにパソコンのデータをインターネットに保存でき、また履歴管理も充実していて前のデータを簡単に復元できます。
このサービスのお陰で、どのパソコンからでも、WindowsのOSが異なっても、必要なデータを利用することが可能になりました。
■ 同期型オンライン・ストレージ「Googleドライブ」
https://www.google.com/drive/
Google提供のオンライン・ストレージ。15GBまで無料で利用できます(ただしGmailやGoogle+フォトと共有)。さすがにGoogle提供のサービスだけあって安心して利用できます。
■ 同期型オンライン・ストレージ「OneDrive(ワンドライブ)」 [旧名称:SkyDrive]
https://onedrive.live.com/about/ja-jp/
マイクロソフト提供のオンライン・ストレージ。15GB無料のオンラインストレージ。画像のサムネイル表示、ドラッグ&ドロップでのアップロード、またWindowsのOfficeソフトとの連携も良いです。
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■ (2) オンラインストレージのデータをUSBメモリにバックアップ
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USBメモリは、USBに接続して使用するコンパクトな記憶装置です。コンパクトながら、32GBでも2千円程度で購入でき便利ですね。
このUSBメモリ、持ち運びに便利なので、同期型オンラインストレージのバックアップに使用しています。
但し、コンパクトな分、紛失する危険性も高く、個人情報などの重要なデータは暗号化してバックアップしましょう。
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■ (3) WindowsのCドライブのユーザエリアの個人データをポータブルHDDに保存
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ポータブルHDD(ポータブル・ハードディスク)は、小型・軽量で大容量のデータを保存できる、パソコンのUSBに接続して使うHDDです。
最近では、1TBの大容量のものでも1万円以下で購入できます。衝撃などの機械的な刺激に弱いですが、通常の使用であれば10年ぐらいは持つと言われています。
私は、容量1TBのポータブルHDD(暗号化付き)を利用し、複数台のパソコンのユーザエリア(Windows8.1であれば、C:\Users\ログイン名)を全てバックアップしています。
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■ (4) 大事なデータは暗号化してバックアップ
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暗号というのは、「伝える内容がわからないように隠すための技術」で、一定の規則に従って文章・数などを他の表現に変えて、その規則を知らない人には元が何かは判らなくするためのものです。
貴重で多量のデータを紛失したときのことを考えると、これからは、この暗号化は大変重要なキーワードになりますね。
なお、暗号化には、専用のソフトが必要ですが、代表的な2つのソフトを紹介します。
■ 暗号化圧縮形式Zip対応のフリーソフト「7-Zip」 (海外:日本語対応)
このソフトは代表的な人気のある圧縮・解凍ソフトです。各種の圧縮・解凍形式をサポートする他、暗号化圧縮形式Zipでは強力な「256AES 暗号化機能」をサポートしています。
・ダウンロード : 圧縮・解凍ソフト 7-Zip
http://sevenzip.sourceforge.jp/
7-zipのダウンロードは、32ビット版と64ビット版が用意されているので、環境に合わせてダウンロードしましょう。ちなみに、「32ビットか64ビットか?」は、OSの違いで判断します。
スタートメニューの「プログラム」に「7-Zip File Manager」の項目が追加されますので、これを実行します。または、7zFM(7zFM.exe)をダブルクリックして起動します。7-Zipは”2画面分割”で使うと操作が便利です。
≪補足≫ 7-Zipで圧縮形式ZIPにパスワードを付ける方法
下記を参考にして下さい。
ZIPにパスワードを付ける方法
http://sevenzip.sourceforge.jp/howto/zip-password.html
■ファイル暗号化ツール 「ED」
EDのダウンロード : Vector
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se119287.html
ED(イーディー)は強力な暗号化アルゴリズムと、使い勝手が良いWindows用フリーウェアファイル暗号化ツールです。簡単な操作で、ファイルやフォルダーを自在に暗号化することができます。
なお、USBメモリまたはUSB接続ポータブルHDDに保存して活用することもできます。EDは、鍵長最大256ビット暗号アルゴリズムをベースにした、強力な暗号強度を保っています。
使い方は簡単で、暗号化する場合は、暗号化したいファイルやフォルダを選択後、それを「E」ボタン上にドロップし、パスワードを入力するだけです。
復号する場合は、ファイルやフォルダを選択した後、それを「D」ボタン上にドロップし、パスワードを入力します。
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■ (5) バックアップソフトを使うと便利
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バックアップするソフトを使うと、バックアップ元/バックアップ先を記録して操作ができ、操作を間違えずにバックアップが実施できるので良いです。なお、バックアップソフトを使う場合、以下のことに気をつけてください。
(1) 操作を間違えないように、実行するまえに必ず操作説明を読むこと。
(2) バックアップ元、バックアップ先を間違えないこと。
(3) 予想したとおりに動作するか、事前に簡単なテスト用のデータで確かめること。
■バックアップソフト Backup
Sota's Web Page (Backup)
http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/backup.html
実行する前に、バックアップまでの手順を本ソフトのヘルプファイルで確認下さい。
FFFTPの制作者曽田純氏によるバックアップツールです。操作が最も簡単で動作も安定しています。このソフトを使い始めて10年以上になりますが、安心して使えます。
バックアップ元と同じフォルダ・ファイル構成のまま、バックアップ先にコピーします。ファイルの日付をチェックして更新されたファイルのみをバックアップするので、2回目からはバックアップに必要な時間が短縮されます。
≪補足≫下記のソフトも人気があります。
バックアップソフト BunBackup
BunBackup
http://homepage3.nifty.com/nagatsuki/bunbackup/bunbackup.htm
ダウンロード
http://homepage3.nifty.com/nagatsuki/bunbackup/download.htm
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■ ≪補足≫バックアップする媒体
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バックアップする媒体(メディア)はどのようなものがあるでしょうか? 代表的なものには下記があります。
(1) ポータブルHDD
(2) USBメモリ
(3) インターネット・オンラインストレージ
(4) DVD-R、BD-R(ブルーレイ)
(1) ポータブルHDD(ハードディスク)
小型・軽量で大容量のデータを保存できるパソコンのUSBに接続して使うHDDです。衝撃などの機械的な刺激に弱いですが、通常の使用であれば10年ぐらいは持つと言われています。
(2) USBメモリ
USBに接続して使用するコンパクトな記憶装置です。なお、USBメモリは記録回数に制限があり、寿命は5年程度という話もあります。
(3) インターネット・オンラインストレージ
インターネットで提供されている無料のデータ保管サービスのことです。数GBの容量が無料で使えます。インターネットに接続されたパソコンであれば、どこでも使えます。但し、インターネットに保管するので、個人情報などの保管には注意が必要です。
(4) DVD-R、BD-R(ブルーレイ)
DVD、BD-R(ブルーレイ)などの光学ディスクに保存しておくと10年、条件がよければ20年は持つと言われています。(注)寿命はDVD-Rは最短で9年という分析結果もありますので注意下さい。
但し、保存できる容量は、(片面の場合)それぞれ4.7GB、25GBしかなく、パソコンの中のデータを保存する場合、かなりの枚数になるので、注意が必要です。また、保存作業は時間がかかり、頻繁な保存には向きません。