例えば、Chromeなどのブラウザにはパスワードを保存する機能がありますが、パソコンの紛失や廃棄のことを考えると不安です。もちろん、ブラウザを変えるとせっかく保存したパスワードが使えません。
なお、人気のある「1Password」や「LastPass」などの、パスワード管理のアプリやWebサービスには、欠陥や不備が見つかっており、使用するには不安。
・・・などなど、なかなか良い方法がありません。
いろいろ試した結果、ようやくたどり着いたのが、セキュリティソフト大手のトレンドマイクロが提供するパスワード管理サービス「パスワードマネージャー」。セキュリティソフト会社提供と言うこともあり安心して使えます。
半年使ってみましたが、ID・パスワード登録が簡単で、一度登録するとID・パスワードの入力が自動、複数のブラウザでもパソコン・スマホでも利用でき、とても便利なことが分かりましたので、今回、紹介します。
この「パスワードマネージャー」有料ですが、月額版(154円(税込))で購入すると、いつでも解約でき便利です。
なお、パソコン版ではブラウザ毎に拡張機能が提供されており、この拡張機能でID・パスワードを自動的に入力しログインしてくれます。
対応しているブラウザ(Chrome、IE11、Firefox、Safari)で、現在、Microsoft Edge には対応していません。ブラウザ毎に拡張機能をインストールして、パスワードマネージャーを利用します。
パスワードマネージャー - トレンドマイクロ
https://www.trendmicro.com/ja_jp/forHome/products/pwmgr.html
無料版は、5つまでのWebサイトのIDとパスワードを安全、簡単に保管。便利な自動ログイン機能も含めて、利用期間制限なく使えます。まずは、無料版でしばらく使ってみた結果で、購入を検討したほうがいいですね。
《補足》ブラウザChromeのパスワード管理もお勧めです。詳しくは、以下を参照ください。
Chromeのパスワード管理はWebサイトの管理に有効 その使い方とは
http://lifesecurityup.blogspot.com/2018/07/chromeweb.html
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【パスワードマネージャーのお勧めの理由】
①ログインIDとパスワードは、自動的にトレンドマイクロのサーバーに保存(AES256の高度な暗号化)で保存され、複数のパソコンやスマホで利用可能
②同じパソコン内の複数ブラウザでも利用可能
Chrome、IE11、Firefox、Safari *Edgeは対応不可
③ブラウザのログインの際、(登録された)ID・パスワードが自動入力される
同一のWebサイトで複数アカウントを持っている場合は、アカウントを選択
④ブラウザ起動時の最初のID・パスワード自動入力時には「マスターパスワード」の入力が求められるので安全
万が一、パソコン、スマホが紛失しても、「マスターパスワード」を
知らないとID・パスワードの自動入力が出来ないので安心です
⑤ID・パスワード以外に、重要な個人情報も”セキュアメモ”で管理できる
⑥登録したID・パスワード、セキュアメモは、バックアップ(エクスポート)できる
以上のように、パスワード管理に必要な機能は、一通り揃っています。さらに、セキュリティソフト大手が提供しているという点でも安心できます。
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《補足》無料で利用出来るパスワード管理アプリ、Webサービスには欠陥や不備
Google Playで人気の高い「1Password」や「LastPass」など人気パスワードマネージャーに重大な脆弱性(欠陥)。
人気パスワードマネージャーに情報漏えいのリスク - GIGAZINE (2017年03月)
http://gigazine.net/news/20170302-9-password-manager-leaking-secret/
「LastPass」「RoboForm」などの人気のあるWeb版のパスワード管理ツールにも欠陥や不備。
Web版のパスワード管理ツールに潜む危険性、研究者が指摘 - CIOニュース(2014年07月)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/14/481709/071700003/
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「パスワードマネージャー」の始め方
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まずは、5つまでのWebサイトのIDとパスワードを保管できる無料版があるので、まずは無料版を使ってみることをお勧めします。
以下に、簡単に始め方を紹介しますが、詳しくは以下を参照ください。
パスワードマネージャー 詳しい使い方 - トレンドマイクロ
https://www.trendmicro.com/ja_jp/forHome/products/pwmgr/howtouse.html
①無料版をダウンロード
下記にアクセスしてダウンロードします。
パスワードマネージャー 無料版 - トレンドマイクロ
https://www.trendmicro.com/ja_jp/forHome/products/pwmgr/trial.html
②パスワードマネージャーをインストール
なお、この時に「トレンドマイクロアカウント」と「マスターパスワード」を設定します。マスターパスワードは、パスワードマネージャーを使用する上で常に必要です、十分考えて設定ください。
【マスターパスワードの作り方】
・パスワードは8~20文字で設定してください。
・文字、数字、記号の中から2種類以上組み合わせてマスターパスワードを設定
③Webブラウザ毎に拡張機能をインストール
各ブラウザを起動し、しばらくすると、画面右下にポップアップが表示。ポップアップ内の [拡張機能を入手する] ボタンをクリックすると拡張機能がインストールされます。
この拡張機能がID・パスワードを自動的に入力しログインしてくれます。なお、詳しいインストール方法は、以下を参照ください。
パスワードマネージャーの拡張機能をブラウザにインストールする方法
https://esupport.trendmicro.com/support/pwm/solution/ja-jp/1111898.aspx
④しばらく使ってみて使えそうか判断
⑤気に入ったら、有料版を購入
ダウンロード版、もしくは月額版を購入します。私は、月額版(154円(税込))を使用しています。
ダウンロード版・・・ 1年版:1,831円(税込)、2年版:3,271円(税込)、3年版:4,299円(税込)
月額版・・・・・・・ 月額 154円(税込)
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「パスワードマネージャー」の使い方
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■最初はマスターパスワード入力
ブラウザ起動後の最初のログイン画面で、マスターパスワードの入力が必要です。
■ID・パスワードの保存
ブラウザの拡張機能により、ログインする際に、WebサイトのIDとパスワードを保存するかを確認するメッセージが表示。メッセージが表示されたら、[今すぐ保存] をクリックで保存。
Webサイトのパスワードを変更した場合、そのWebサイトにログインする際に、新しいパスワードを入力すれば、自動的にパスワードが更新されます。
また、同じWebサイトで複数のアカウント(ID・パスワード)も登録可能です。
■ID・パスワードの自動入力、自動ログイン
次回、Webサイトを見たとき、以下の流れで、ID・パスワードの自動入力、自動ログインが実行されます。
なお、Webサイトで2つのアカウントを持っている場合、使用するアカウントを選択可能です。
①ID・パスワードの入力画面が表示
②使用するアカウントが表示、そのままログイン *複数アカウントがあれば選択
③ID・パスワード自動入力、自動ログイン
■パスワードマネージャーの管理画面
拡張機能のアイコン、Chromeの場合はツールバー(アドレスバーの右側)にあるパスワードマネージャーのアイコンを左クリックで、ミニ画面が表示されるので、[管理画面]をクリック。
表示された管理画面で、今まで登録したID・パスワードを確認でき、新たなID・パスワードも登録可能です。
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[補足]大事な個人情報も”セキュアメモ”で管理しよう
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セキュアメモという重要な個人情報を記録する機能があり、実は、私にはとても役に立っています。大事な個人情報を暗号化して保管できるのでとても便利です。
銀行の情報、カード情報、マイナンバー情報など、日々の暮らしで必要となる大事な個人情報を暗号化してトレンドマイクロのクラウド上に保管できます。
このセキュアメモに記録しておけば、重要な個人情報を、いつでもどこでも、スマホで参照でき便利です。
①[管理画面]の[セキュアメモ]をクリック
②[セキュアメモ]の+をクリック
③次の画面でタイトルと内容を入力し完了
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[補足]データのバックアップ(エクスポート)
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ID・パスワード、セキュアメモの登録されているデータを出力する方法です。大事な個人情報なので、取扱には十分注意ください。
①パスワードマネージャーの設定画面を開く(顔アイコンの所を左クリック)。
②メニューから[設定]をクリック。
③[データ] タブ内の [エクスポート] ボタンをクリック。
④マスターパスワードを入力して続行。
⑤「ご自身の参照用」を選択し、「次へ」をクリック。
⑥保存先を設定して「OK」をクリック。
以下のデータが、csvファイルとして出力されます。ただし、csvファイルは暗号化されていないので、取扱に十分注意ください。
Passwords:パスワード
FormFilling:プロフィールの詳細
SecureNotes:メモ