パソコンなどのデータのバックアップ方法に「3-2-1バックアップルール」があり、以下のルールです。これって、なかなか有効ですね。
今回は、私が実施している、「3-2-1バックアップルール」変形版を紹介します。また、バックアップソフト、バックアップする媒体についても紹介します。参考になれば有り難いです。
ルール1: 少なくとも3つのデータのコピーを保持
-本来のデータに加え、少なくとも2つ以上のバックアップ
ルール2: 2つの異なるメディアにコピーを保管
-2つの異なる種類のストレージにデータのコピーを保管
ルール3: 1つのバックアップは離れた場所に保管
なお、「3-2-1バックアップルール」は、同じデータを3つ持ち(2つバックアップ)、2つの異なるメディアにコピーし、1つのバックアップコピーは別な場所に保管するというものです。
詳細は下記サイトを参照下さい
障害対策に3-2-1バックアップルール【Veeam Backup & Replication v7.0】
http://www.climb.co.jp/blog_veeam/veeam-backup-9810
パソコンの中には、長年記録してきた年賀状の住所録データ、苦労して作成した文書、長年撮ってきたデジカメ写真、友人たちとのメールなど、たくさんのデータが入っています。
これらの大事な大事なデータを、パソコンのトラブルやウイルスなどの危険ソフトから守るためのバックアップ、とても大切です。
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■ 私の「3-2-1バックアップルール」変形版
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■ ルール1: 少なくとも3つのデータのコピーを保持
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3コピーとは、本来のデータに加え、少なくとも2つ以上のバックアップファイルを持つ必要があることを意味しています。
私は、以下の3つの方法でバックアップしています。本来の「3-2-1バックアップルール」とは違いますが、少なくとも、一番大事なデータは、「3-2-1バックアップルール」になっています。
なお、オンラインストレージサービスの使い方は、以下を参照下さい。
オンラインストレージサービスとは データ・写真などの保管・バックアップに便利!
http://lifesecurityup.blogspot.com/2015/04/blog-post_6.html
(1) オンラインストレージサービスを使ってのバックアップ
ブログのデータ、日々の記録、デジカメ写真などの、ほぼ毎日使うデータは、同期型オンラインストレージのDropbox、Googleドライブ、OneDriveに保存しています。
(2) USBメモリにバックアップ
オンラインストレージのデータ含め大事なデータは、USBメモリにバックアップしています。USBメモリ、最近は、コンパクトながら、32GBでも2千円程度で購入でき、とても便利ですね。
(3) ポータブルHDDにバックアップ
WindowsのCドライブのユーザエリアの個人データをポータブルHDDにバックアップしています。なお、ユーザエリアは容量が大きく、ポータブルHDDが良いです。万が一、パソコンが使えなくなっても、ユーザエリア(Windows8.1であれば、C:\Users\ログイン名)を全てバックアップしておけば万全ですね。
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■ 私の「3-2-1バックアップルール」変形版
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■ ルール2: 2つの異なるメディアにコピーを保管
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2つの異なるメディアにコピーを保管とは、パソコンの内部HDD、USBメモリ、外付けHDD、SDカード、CD、DVD、の少なくとも2つの異なる種類のストレージにデータのコピーを保存することを言います。
私の場合は、パソコンの内部HDDに加え、オンラインストレージサービス、USBメモリ、ポータブルHDDにバックアップしているので、4つの異なるメディアにコピーを保管していることになります。
USBメモリ、ポータブルHDD、小型でデータの持ち運び、データのバックアップには大変便利で。最近は、大容量で安くなり、32GBのUSBメモリは約2千円、1TBのポータブルHDDでも1万円以下で購入できる時代になりました。
しかし、USBメモリ、ポータブルHDDにも寿命があるので、いつまでも使えるとは限りません。インターネットで以前調べた内容では、安全サイドで考えると、
USBメモリの寿命・・・・・・約5年
ポータブルHDDの寿命・・・・約10年
と考えたほうがよさそうです。ただし、製品によっては、購入した時点で既に不良品もありますが。
参考情報:
【フラッシュメモリー】長期間の放置でデータが消える:寿命は5~10年
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20141205/1149803/
【光ディスク】寿命は長いが扱い方と保存方法に注意:寿命は10~30年
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/knowhow/20141205/1149804/
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■ 私の「3-2-1バックアップルール」変形版
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■ ルール3: 1つのバックアップは離れた場所に保管
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バックアップ含め、せっかく、3つのデータのコピーがあっても、例えば、地震・火事などの災害時には、全てのデータが失われてしまい、データが利用できなくなります。
その意味では、インターネット上にデータを保管する、オンラインストレージサービス活用は、有効な方法です。私のお勧めのサービスを簡単に紹介します。
■ 同期型オンライン・ストレージ「Dropbox(ドロップボックス)」
https://www.dropbox.com/
データのバックアップ、同期をインターネット経由で実現するサービスです。機能はシンプルで使いやすく、オンライン・ストレージではトップの人気を誇るサービスです。無料で容量2GBが使用できるサービスです。
■ 同期型オンライン・ストレージ「Googleドライブ」
http://www.google.com/drive/about.html
Googleドライブのオンライン・ストレージは、最大15Gbまで無料で利用できます(ただしGmailやGoogle+フォトと共有)。Google提供で安心して使え、データの同期なども高速です。
■ 同期型オンライン・ストレージ「OneDrive(旧SkyDrive)」
https://onedrive.live.com/about/ja-jp/
「OneDrive(旧SkyDrive)」はMicrosoftが提供しているオンライン・ストレージ・サービスです。15GB のストレージを無料で利用できます。
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■ バックアップソフトを使うと便利
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バックアップするソフトを使うと、バックアップ元/バックアップ先を記録して操作ができ、操作を間違えずにバックアップが実施できるので良いです。なお、バックアップソフトを使う場合、以下のことに気をつけてください。
(1) 操作を間違えないように、実行するまえに必ず操作説明を読むこと。
(2) バックアップ元、バックアップ先を間違えないこと。
(3) 予想したとおりに動作するか、事前に簡単なテスト用のデータで確かめること。
■バックアップソフト Backup
Sota's Web Page (Backup)
http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/backup.html
実行する前に、バックアップまでの手順を本ソフトのヘルプファイルで確認下さい。
FFFTPの制作者曽田純氏によるバックアップツールです。操作が最も簡単で動作も安定しています。このソフトを使い始めて10年以上になりますが、安心して使えます。
バックアップ元と同じフォルダ・ファイル構成のまま、バックアップ先にコピーします。ファイルの日付をチェックして更新されたファイルのみをバックアップするので、2回目からはバックアップに必要な時間が短縮されます。
≪補足≫下記のソフトも人気があります。
バックアップソフト BunBackup
BunBackup
http://homepage3.nifty.com/nagatsuki/bunbackup/bunbackup.htm
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■ ≪補足≫バックアップする媒体
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バックアップする媒体(メディア)はどのようなものがあるでしょうか? 代表的なものには下記があります。
(1) ポータブルHDD
(2) USBメモリ
(3) インターネット・オンラインストレージ
(4) DVD-R、BD-R(ブルーレイ)
(1) ポータブルHDD(ハードディスク)
小型・軽量で大容量のデータを保存できるパソコンのUSBに接続して使うHDDです。衝撃などの機械的な刺激に弱いですが、通常の使用であれば10年ぐらいは持つと言われています。
(2) USBメモリ
USBに接続して使用するコンパクトな記憶装置です。なお、USBメモリは記録回数に制限があり、寿命は5年程度という話もあります。
(3) インターネット・オンラインストレージ
インターネットで提供されている無料のデータ保管サービスのことです。数GBの容量が無料で使えます。インターネットに接続されたパソコンであれば、どこでも使えます。但し、インターネットに保管するので、個人情報などの保管には注意が必要です。
(4) DVD-R、BD-R(ブルーレイ)
DVD、BD-R(ブルーレイ)などの光学ディスクに保存しておくと10年、条件がよければ20年は持つと言われています。(注)寿命はDVD-Rは最短で9年という分析結果もありますので注意下さい。
但し、保存できる容量は、(片面の場合)それぞれ4.7GB、25GBしかなく、パソコンの中のデータを保存する場合、かなりの枚数になるので、注意が必要です。また、保存作業は時間がかかり、頻繁な保存には向きません。