2018年8月9日木曜日

Wi-Fi接続が不調時はルーターのSSIDを変更してみよう SSIDの使い分けとは

何故かWi-Fiが使えない状態になるときがあります。そんな時、無線LANルーター(Wi-Fiルーター)が持っている”SSID”を、別の”SSID”に変更すると、うまく使える状態になることがあります。

なお、無線LANルーターには通常、複数のSSIDがあり、例えば、私の自宅の無線LANルーターの場合は、以下のSSIDを持っています。

 SSID1( 5GHz)= *****-*****-a
    ネットワーク認証方式=WPA2  暗号化キー:○○○○○○
 SSID2(2.4GHz)= *****-*****-g
    ネットワーク認証方式=WPA2  暗号化キー:○○○○○○
 SSID3(2.4GHz)= *****-*****-g
    ネットワーク認証方式=WEP  暗号化キー:○○○○○○

Wi-Fiが接続できないときは、無線LANルーターが持っている、別なSSIDに変更すると使える場合があります。今回は、無線LANルーターのSSIDの使い分けを紹介します。

■SSIDとは何か?

SSIDは Service Set ID と呼ばれ、Wi-Fi(無線LAN)に付けられた名前(ID)で、通常、無線LANルーターには、複数のSSIDを持っています。

Wi-Fiに接続するときは、【SSIDと暗号化キー】を指定して接続します。


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SSIDの使い分け

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詳しい説明は後述しますが、例えば、以下のようなSSIDの場合、使い分けは以下になります。

SSID1( 5GHz) ネットワーク認証方式=WPA2 暗号化キー:○○○○○○
SSID2(2.4GHz) ネットワーク認証方式=WPA2 暗号化キー:○○○○○○
SSID3(2.4GHz) ネットワーク認証方式=WEP  暗号化キー:○○○○○○

①使用機器が家電製品の近くに有る場合 →SSID1( 5GHz)
・・・・家電製品の影響を受けない、5GHzのSSID1を利用

②使用機器がルーターから遠い場合 →SSID2(2.4GHz)
・・・・障害物の影響を受けない、2.4GHzのSSID2を利用

②の場合、SSID2以外にSSID3も使えそうですが、ここで、問題は、ネットワーク認証方式(暗号方式)です。

SSID2は“WPA2”(暗号化が強く、盗聴に強い)、SSID3は“WEP”(暗号化が弱く、盗聴に弱い)になっており、SSID3は使用しない方が良いです。なお、SSID1は“WPA2”(暗号化が強く、盗聴に強い)なので問題有りません。


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SSIDの“5GHz”、“2.4GHz”の違いとは?

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Wi-Fiは、TV、ラジオ、電子レンジなどと同じ、無線(電波)を使って通信していますが、実は、”5GHz”と”2.4GHz”という、2つの無線(電波)の違いがあります。

5GHz・・・周波数が高く(小さな波のイメージ)、電子レンジなどの家電製品の影響は受けませんが、障害物による影響を受けやすい。

2.4GHz・・周波数が低く(大きな波のイメージ)、障害物に強いですが、電子レンジなど家電製品の影響を受けやすい。



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SSIDの“ネットワーク認証方式(暗号化方式)”の違いとは?

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SSIDには”5GHz”と”2.4GHz”という違い以外に、もう一つ大きな違いがあります。それが、ネットワーク認証方式(暗号化方式)です。

Wi-Fiは無線なので、通信する場合、盗聴されても安全なように暗号化しています。この暗号化の種類が“ネットワーク認証方式”の違いです。

この“ネットワーク認証方式”には以下がありますが、安全な“WPA2”を使うことが大事です。“WEP”は使うことを避けてください。

 × WEP → 古い暗号化方式で、すぐに見破られる
 Δ WPA → やや強い暗号化方式だが、それでも不安
 〇 WPA2 → 強い暗号化方式で、安心して使える



《補足》無線LAN(Wi-Fi)の種類

”5GHz”、”2.4GHz”という2つの無線(電波)を使っていますが、以下の種類があります。

①11b・・・最大速度は11Mbps(周波数帯域2.4GHz)
壁などの障害物に強いですが、電子レンジなどと同じ電波を利用するため、家電製品を使っていると接続できなくなる場合があります。

②11g・・・最大速度は54Mbps(周波数帯域2.4GHz)
11bと同じ電波を使っていますが、11bよりも高速です。ただし、11bと同様に、家電製品を使っていると接続できなくなる場合があります。

③11a・・・最大速度は54Mbps(周波数帯域5.2GHz)
電子レンジなどの家電製品の影響は受けませんが、障害物による影響を受けやすい欠点があります。

④11n・・・速度は300Mbps~450Mbps(周波数帯域2.4GH、5.2GHzの両方を使用)
障害物があっても高い安定性を持つなど多くの利点があります。5.2GHz帯を使用すれば、電子レンジなどによる干渉もありません。

⑤11ac・・・速度は433Mbps~約7Gbpsの高速データ通信(周波数帯域5GHz)
アンテナを複数使用して通信帯域を拡張するMIMO(Multiple Input Multiple Output)を駆使し、高速データ通信を可能にしています。