”Firefox”の場合は、多くのタブを開いていても、高速に反応してくれるので、なかなか使い勝手が良いですね。昔使っていたNetscapeというブラウザの後継という意味でも、愛着があります。
しかし、”Firefox”を使うときの問題は、メモリの消費量が大きく、ときどき、もっさりした動きになること。
そこで、なんとか、Firefoxの動きを軽くできないか試行錯誤をした結果、約3割程度メモリ消費が少なくなり、動きも軽くなりましたので、その方法と役立つ拡張機能について紹介します。
ただし、ここで紹介する方法が万能ではありません。あくまでも、私のパソコン環境での話です。参考の一つとして考えて下さい。
なお、Firefoxを安全に利用するための設定の確認方法は以下を参照下さい。
Firefoxを安全に利用するための設定を確認しよう~図で紹介
http://lifesecurityup.blogspot.com/2016/12/firefox.html
Chromeについては、以下にまとめましたので、参考にして下さい。
Chromeを高速化し便利に活用する方法 厳選拡張機能も紹介
http://lifesecurityup.blogspot.com/2016/09/chrome.html
なお、Firefoxをたくさんのタブを開いて、長時間使っていると、どうしても動作が鈍くなります。時々、Restartなどの拡張機能を使って、Firefoxを再起動すると良いですね。
方法その1、まずは”不要な拡張機能”を削除することですね。
方法その2、次に、キャッシュを削除することです。多くのホームページを表示するとキャッシュが大きくなり、動作が鈍くなります。
方法その3、次に、Firefoxが使うメモリを制限する拡張機能を活用することです。
方法その4、次に、Firefoxが使っているデータベースを再構築することです。
方法その5、最後の手段は、Firefoxの再起動ですね。長い時間、Firefoxを使っていると、どうしても使うメモリが大きくなってきます。
《注意1》次回起動時に、前回のタブを表示させる設定にすること
Firefoxを再起動する場合、前回表示していたタブが表示されないと大変不便です。以下の方法で、前回のタブを表示させる設定にしてください。
①メニューの”ツール”の”オプション”を選択。
②”一般”で表示される項目で、”Firefox を起動するとき”の項目で”前回終了時のウィンドウとタブを表示する”を選択します。
《注意2》開いているタブを記憶する拡張機能を活用しましょう
Session Manager :: Add-ons for Firefox
Firefoxブラウザでたくさんタブを開いているときに、急にブラウザが落ちてしまうと、開いていたタブの表示を復旧するのが大変です。
そんなときに開いているタブの情報を記憶してくれる、この拡張機能は本当に便利です。Firefoxが突然落ちても、この拡張機能があれば、1アクションで、前回のタブ表示を復元できます。
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■ 方法その1 ”不要な拡張機能”を削除
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メニューの”ツール”の”アドオン”をクリックして、”拡張機能”を選択すると、使っている拡張機能一覧が表示されます。
この一覧で、どうしても残したい拡張機能以外を削除します。なお、削除後は、Firefoxを再起動して下さい。
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■ 方法その2 キャッシュの削除
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手動でもキャッシュを削除できますが、下記の拡張機能を使うと簡単にできます。
■Empty Cache Button :: Add-ons for Firefox
Firefoxのツールバーに、「キャッシュの削除」ボタンを作成し、手軽にキャッシュを削除できるようにする拡張機能。
なお、Firefox終了時に、自動でキャッシュを削除する設定にしましょう。方法は次です。
■Firefox終了時、自動でキャッシュを削除する設定
①まずは、メニューの”ツール”の”オプション”を選択します。
②次に「プライバシー」を選択します。
③「履歴」セクションの「Firefoxに」に対して、「記憶させる履歴を詳細設定する」を選択します。
④「Firefox終了時に履歴を消去する」にチェックをつけて、「設定」ボタンをクリック。
⑤「履歴の消去設定」ダイアログが表示されるので、削除したい項目の”キャッシュ”にチェックをつけて、「OK」ボタンをクリック。
参考:
Firefoxでブラウザキャッシュを削除する方法いろいろと、自動削除設定の仕方
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■ 方法その3 メモリを制限する拡張機能を活用
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■Free Memory Button :: Add-ons for Firefox
ツールバー上に、ボタン( Free Memory Button )が追加されます。以後、メモリ解放を行いたくなったら、このボタンをクリックすればOK です。(「Minimize memory usage」が実行されます)
ツールボタンの右側にある ▼ をクリックすることで、
・Garbage Collection - JavaScript オブジェクトを解放
・Cycle Collection - DOM オブジェクトを解放
・about:memory - about:memory を開く
といったコマンドを実行したりすることも可能です。
これ以外に、有名な拡張機能に”Free Memory”というのがありますが、設定方法が複雑なので、ここでは省略します。
■Memory Restart :: Add-ons for Firefox
Firefoxのメモリ使用量を常に表示して、再起動のタイミングをお知らせしてくれるアドオン。ブラウザを長時間開くことが多い方は、追加しておくと便利です。
(注)ただし、この拡張機能で表示するメモリ使用量は、タスクマネージャーのメモリ使用量とは違うみたいです。
■BarTab Lite :: Add-ons for Firefox
Firefox起動時に、以前終了時に開いていたタブを再読み込みしないようにできます。
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■ 方法その4 Firefoxが使っているデータベースを再構築
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FirefoxやChromeなどは、処理を早くするために、データベースというものに様々な情報を格納しています。
しかし、長い間使っていると、このデータベースが大きくなり、逆に動作が遅くなるので、このデータベースを再構築する必要があります。
なお、このための拡張機能もたくさんありますが、ここでは、以下のフリーソフトを紹介します。
■「SpeedFox」 Webブラウザやメールソフトなどの起動・動作を高速化
「SpeedFox」は、閲覧履歴やブックマークなど肥大化したデータベースを最適化するソフトです。
FirefoxやChromeなどをワンクリックで高速化できるプロファイルデータベース最適化ソフトです。最適化を実行するには当該アプリケーションを終了させておく必要があります。
対応するアプリケーションは、Firefox、Cyberfox、Google Chrome、Epic Privacy Browser、SRWare Iron、Opera、Pale Moon、Skype、Thunderbird、Yandex.Browserなど。
「SpeedyFox」を起動すると、メイン画面にはパソコンにインストール済みの対応アプリケーションのリストが表示される。
アプリケーションごとにユーザプロファイル情報が表示され、最適化したいものにチェックを入れて、「最適化!」ボタンをクリックします。
SpeedyFox ダウンロード
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■ 方法その5 Firefoxの再起動
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実は、Firefoxの動作が遅くなったなあと感じたら、再起動する方法が一番手っ取り早いですね。
以下の拡張機能を使うと、再起動の操作が簡単です。いずれか好みのものを使って下さい。
■Restart :: Add-ons for Firefox
メニューの”ファイル”に”再起動”ボタンを追加できる拡張機能。このボタンを押すと、再起動されます。
■Restart My Fox :: Add-ons for Firefox
メニューの”ファイル”に”ブラウザを再起動”ボタンを追加できる拡張機能。このボタンを押すと、再起動されます。
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■ 便利な拡張機能(アドオン)
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①Session Manager :タブの保存と復旧
開いているタブの情報を記憶してくれる拡張機能です。Firefoxブラウザでたくさんタブを開いているときに、急にブラウザが落ちてしまうと、開いていたタブの表示を復旧するのが大変です。そんなときに便利です。
Session Manager :: Add-ons for Firefox
②FireLink :URLやタイトルを好きな形式でコピー
開いているWebページのURLやタイトルを好きな形式でコピー出来る拡張機能です。ブログ作成のときに便利ですよ。
FireLink - Copy link with keyboard shortcuts :: Add-ons for Firefox
③FireGestures :マウスジェスチャ拡張機能
カスタマイズ性の高いマウスジェスチャ拡張機能。6種類のジェスチャによって様々なブラウザ機能やユーザスクリプトを実行することができます。
FireGestures :: Add-ons for Firefox
④Fess Google Bookmark Extension :Googleブックマークの拡張機能
Googleブックマークの拡張機能。英語表示だが、簡単な英語表現なので、操作には問題なし。ホームページの追加なども簡単にでき便利です。
Fess Google Bookmark Extension :: Add-ons for Firefox
⑤uBlock Origin :広告表示を停止する拡張機能
軽くて高機能の広告ブロック&トラッキング対策ができる拡張機能。CPUとメモリーの負担も抑えます。
uBlock Origin :: Add-ons for Firefox
詳しい使い方は以下を参照下さい。
ホームページの”めんどうな広告動画”を止める拡張機能「uBlock Origin」の使い方
⑥Pearl Crescent Page Saver Basic :シンプルな画面キャプチャ
シンプルですが、ブラウザの表示画面、ページ全体、選択範囲とキャプチャ範囲を選択でき、キャプチャしたものも画像として保存するか、クリップボードにコピーするかも選択できます。必要十分な画面キャプチャです。
Pearl Crescent Page Saver screenshot tool :: Add-ons for Firefox
⑦Google Translator for Firefox :翻訳
Webページで翻訳したい言葉を選択し、そのページ上で翻訳してくれるので、便利です。なお、WEBページ全体も翻訳してくれます。
Google Translator for Firefox :: Add-ons for Firefox
⑧OneTab :複数のタブをまとめてグループ化
その時表示している複数のタブをグループとして一画面にリスト化してまとめてくれる拡張機能。タブを大量に開いたままにしなくて済むため、メモリの消費を抑えることができます。
この拡張機能を使うことで簡単にそれらを管理ページの一箇所にまとめてグルーピング、リスト化してくれます。
OneTab :: Add-ons for Firefox
(注)利用時の注意事項
なお、リスト化されたサイトを表示すると、リストから削除されます。
リストから削除したくない場合は、グループ名をつけて、そのグループを[その他]で”タブ グループ”をロックすると、サイトを表示してもリストから削除されません。私は、この設定で利用しています。 *2017.5.11 グループ名には日本語が使えないみたい。
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■ Firefox高速化に役立つワンポイントメモ
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■“ セッションの保存 ” を行うタイミングを長くする *少々危険な方法なので注意ください!
Firefoxには“ セッションの復元 ” という機能があり、ブラウザが突然クラッシュした時等でも、再起動後に開いていたタブを復元できるようになっています。
実は、この為、デフォルトで 「15 秒毎」にセッションが保存されているようです。
頻繁にタブを更新する場合は、これでもいいかもしれませんが、通常の使用の場合、これを「10分毎」に変更しても問題が無いように思います。
なお、Firefoxの内部オプションを変更するという危険な方法なので、取扱い要注意です。(about:config、browser.sessionstore.interval)
詳しい手順は下記を参照下さい。
Firefox のデータ書き込み頻度を減らし、ディスクにかかる負担を軽減する | プチフリ対策にも? - GIGA!無料通信
■Gmail表示を”簡易HTML表示”に変更
私が使っているモバイルPCは、メモリが2GBしかなく性能も低いので、使っているうちに、Firefoxの表示が遅くなり困りましたが、この方法で少し改善され、Firefoxが多少高速にメモリ消費も少なくなりました。
詳しくは下記を参照下さい。
Gmail表示を”簡易HTML表示”に変更してみませんか? ブラウザが高速にメモリ消費も少なくなります
参考:
Firefoxを高速化するあれこれを試したみた
Firefoxを高速化する設定!? - And Reframing Things
Firefoxを高速化するアドオンまとめ
ツールバー上から、ダイレクトにメモリ解放を行えるようにするFirefox アドオン「Free Memory Button」 - GIGA!無料通信