2014年10月25日土曜日

笑っていますか? 笑ってストレス解消、健康にも良い

最近、笑いが少なくなっていませんか?実は、笑いには多くの効果があります。

笑うと、ストレス解消になり、便秘や胃腸の痛みなどの改善、精神的な癒しの効果もあります。笑うと脳波にアルファ波が多く現れ、集中力、記憶力が高い状態になり、仕事などの能率をアップさせると言われています。


また、笑いはコミュニケーションを潤滑にし、人間関係を豊かにもします。時々、お店で素敵な笑顔に出会うことがありますが、その時は本当に爽やかな気分になり、素敵なプレゼントをもらった気分になりますね。「素敵な笑顔」は、自分にも相手にも最高のプレゼントです。

「笑い」に関することわざは、笑う効果をよく表しています。

・「笑う門には福来たる」・・笑い声が絶えない家には必ず幸福が訪れる。
・「笑いは百薬の長」・・適度な笑いは身心ともに健康によい。「笑いに勝る良薬なし」とも。
・「笑う顔に矢立たず」・・憎いと思っている相手でも、にこやかな顔で接せられては、憎しみも自然にほぐれる。

「笑いはお金のかからない、いちばん身近な健康法」です。なお、笑うことによって、

(1) 脳が刺激され、それが神経へ伝わる。

(2) 神経ペプチドという免疫機能活性ホルモンが分泌。

(3) がん細胞の殺し屋として有名なナチュラルキラー細胞が活性化される。

(4) モルヒネの数倍もの鎮痛作用と快感作用のあるベータエンドルフィンなどのホルモンも大量分泌。

となり、笑うことによって身体が活性化され、免疫力がアップすると言われています。


なお、特に面白くなくても笑顔を作るだけで、脳は「楽しい」と認識して、本当に笑った時と同じような効果があるそうです。気分的に笑えないときでも、多少は無理して笑うといいですね。


■笑いの実践

笑うということは、面白いもの(漫才や落語 他)を見る以外に、以下のようなことでも実践できます。


(1) ユーモア・スピーチ

「ユーモア・スピーチ」は、日本で初めて笑いの医学的効果を証明した伊丹仁朗氏が提唱。身の回りの出来事を素材にして一週間に一つ、面白い話を書き留めながら、家族の前や学習会で話すというもの。

 楽しく笑うことにより血液中のナチュラル・キラー細胞が活性化し、自然治癒力が強まるという医学的効果はもちろん、ユーモアの題材を探すことで意識が外の世界に広がっていくため、内にこもりがちな心を「現実の生活に向け、プラスの方向にもっていく」メリットもある。


(2) 笑顔体操

朝、起きたらまず鏡を見て、笑顔を作る練習をします。

 ・鏡を持って、自分の好きな笑顔を見つけてつくりましょう
 ・目、口、左右対称に笑いましょう(左右対称が大事)
 ・目も笑う(目がなくなるまで笑いましょう)


■笑いの効果

笑いの効果を纏めてみます、笑いには多くの効果があります。

(1) 「笑うことで免疫力がアップ」

笑うと、脳の中から脳内麻薬というものが出て、末梢血管が広がるため、血液の流れがよくなり、末梢まで十分な酸素や栄養分が行き渡り、新陳代謝が活発になって、老化を防いだり、病気を防いだり、体の悪いところを治そうとする免疫細胞が増える。

(2) 「笑いでリラックス」

脳波では、情緒を司る右脳の活性化が見られ、ストレスで左脳を使う人にとってリラックス効果があると考えられています。また、笑いはリラックスしたときに出る脳波の一つ「α波」を増やします。α波が増えると自律神経やホルモンの分泌に好影響を与え、免疫力が上昇します。

(3) 「笑いで生まれるスーパー細胞、ガン細胞をも退治する」

ナチュラル・キラー細胞(NK細胞)は、ガンやウィルスなどを体内で発見するとただちに攻撃して殺しますが、このNK細胞は、笑いで増殖するそうです。人体では1日5000ものガン細胞が生まれていますが、そのガン細胞を破壊するのがNK細胞。

(4) 「脳の血流量が増加して脳硬塞の予防に、痴呆にも効果」

笑うと脳の血流量が増加。血流量が増せば血液の流れがよくなり、脳硬塞の予防や回復に役立ち、痴呆の予防にも役立つ。さらに増えた血流量が脳の働きを活発にすることで集中力も増し、記憶力もアップ。

(5) 「副交感神経を優位にして高血圧を改善・心筋梗塞を予防」

自律神経は交感神経と副交感神経から成り立ち、交換神経はエネルギーを発散させ、副交感神経はエネルギーを貯える役割をしています。笑うと、副交感神経が優位に立ち血圧を下げて心拍や呼吸がゆっくりになり、高血圧や心筋梗塞の予防と改善に役立つ。