2018年5月6日日曜日

「Wi-Fi」と「Bluetooth」 2つの無線の違いとは?

「無線」という技術、ケーブルが無くとも通信できる便利なものです。「無線」はTVやラジオでも使われていますが、今では、パソコン、スマホはじめあらゆるものが、この「無線化技術」を取り入れています。

この「無線化技術」の中で、良く聞くのが「Wi-Fi(ワイファイ)」や「Bluetooth(ブルートゥース)」。

しかし、私自身、どういう違いがあるのか、分からなくなったので、ネットで調べた結果をもとに、簡単にまとめてみました。参考になれば幸いです。

[Wi-FiとBluetoothの違い]

①通信速度の違い

Bluetoothの最大通信速度は24Mbpsですが、Wi-Fiは6900Mbpsと桁違いに高速です。 インターネットなど高速通信を必要とする場合は、圧倒的にWi-Fiにメリットがあります。

②通信距離の違い

Bluetoothは最大で10m程度の近距離通信に使われる方式ですが、Wi-Fiは100mという長距離でも通信が可能です。

③安定性の違い

無線の単位の「周波数」で言うと、Wi-Fiの周波数は「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類を持っているため、環境や状況に応じて周波数を使い分けることができ通信が安定しています。Bluetoothは「2.4GHz帯」の一種類にしか対応していないため、電子レンジなどと電波干渉を起こした場合通信が途切れる可能性が高くなります。

④消費電力の違い

スマホでWi-Fiを利用してインターネットをする場合、バッテリーの消費が速いですね。一方、BluetoothはWi-Fiよりも省電力な方式なので、乾電池やボタン電池で動く機器に向いていると言えます。

なお、似たようなものに赤外線通信の規格である「IrDA」がありますが、赤外線通信の通信可能距離は最大1m程度で、通信速度は最大4Mbpsと低速です。


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「Wi-Fi(ワイファイ)」とは

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「Wi-Fi」は、他社との通信機器と正しく通信できるかどうかテストして、合格した機器に対して「Wi-Fi」という名前の使用が許可されています。

「Wi-Fi」という名前が付いた商品であれば他の機種との通信も正しくできることを保証しています。「Wi-Fi」は、「Wi-Fi Alliance」という業界団体が発行しているブランド名です。

Wi-Fiの電波が届く範囲は、一般的に屋内では100m程度、屋外では500m程度と言われます。

無線LANが初めて商品化されたときは、メーカーが独自に無線通信を考えていたので同一メーカーの商品でも正しく接続できるかどうかが分からない状態でした。

これを解決したのが、「Wi-Fi Alliance」という団体が標準規格化した「Wi-Fi」です。

なお、無線は電波を利用しているので「周波数」という単位を使いますが、現在のWi-Fi規格で使用されている周波数は「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類です。

「2.4GHz帯」は、様々な機器が使用しており、「Bluetooth」、「コードレス電話」「無線ヘッドフォン」「キーボードやマウス」、そして「電子レンジ」でも使用されています。

このようにあらゆる機器が「2.4GHz帯」を利用するため、「2.4GHz帯」を利用した無線規格は他の機器の影響を受けやすく安定した通信がしにくいというデメリットがあります。例えば、近くに電子レンジなどがあると通信は不安定になりがちです。

ただし、電波は遠くに届き、障害物等の影響が少ないメリットがあります。

一方、「5GHz帯」は「2.4GHz帯」と比べて他の機器との干渉が起きにくいメリットがあります。ただし、障害物の影響を受けやすく、障害物が多いと不安定になりやすいデメリットが有ります。

なお、通信速度は、通信規格で違い、以下のようになっています。現時点で、最も高速な通信方式「11ac」で最大6900Mbpsです。

①通信方式「11b」・・・(2.4GHz帯)11Mbps
②通信方式「11g」・・・(2.4GHz帯)54Mbps
③通信方式「11a」・・・( 5GHz帯)54Mbps
④通信方式「11n」・・・( 2.4GHz帯、5GHz帯)600Mbps
⑤通信方式「11ac」・・・( 5GHz帯)6900Mbps


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「Bluetooth(ブルートゥース)」

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Bluetoothは「近距離無線通信」を想定して作られた規格です。近距離というは大体数mから数十m程度の距離のことです。これ以上遠いとBluetoothという通信方法は向いていないことになります。

Bluetoothは「2.4GHz帯」を使用して通信します。最大24Mbpsで無線通信可能です。

Bluetoothは近距離での通信を目的として作られたもので、機器間の距離が10m以内であれば、遮蔽物があっても通信できます。なお、Bluetoothは、無線LANルーターのように遠くまで通信をすることはできません。

また「Bluetooth」は、消費電力が低いのも特徴です。

似たようなものに赤外線通信の規格である「IrDA」がありますが、ふたつの大きな違いは、赤外線通信の通信可能距離は最大1m程度なのに対して、「Bluetooth」は機器間の距離が10m以内であれば、壁などの障害物があっても通信が可能な点です。

なお、赤外線通信の速度は最大4Mbpsなのに対し、Bluetoothではその6倍の24Mbpsという高速通信が可能なため、動画や写真などの大容量データの送受信に向いています。

最近は、Bluetooth対応のワイヤレス イヤホン、スピーカー、マウスなどのBluetooth対応の商品がでており、パソコンやスマホに線無しの無線で、様々な機器をつなげる時代になりつつあります。