スマートテレビとはインターネットに接続できるテレビのこと。実は、このスマートテレビに、Android上で動くウイルス、ランサムウェア「FLocker」が感染したという事例が確認されています。
なんでもかんでもインターネットにつながるIoT(モノのインターネット)時代。便利だからと喜んでばかりではいられません。
家電製品などにインターネット機能がついている場合、ウイルス対策などの安全対策がどこまで実施されているか、十分確認する必要があります。
もし、安全対策が確認できない場合は、ネットバンキング、ネットショッピング、SNSなどの個人情報を扱うサイトの利用は避けたほうがいいですね。
それにしても、インターネットにつながる家電製品の安全性について、国はもう少し、規格も含め考えたほうがいいと思います。家電製品のインターネット利用時の安全性については、今は全くの無法地帯、全てメーカー任せです。
もし、ウイルスに感染した、インターネット家電が市場に出回った場合、誰が責任をとるのでしょうか? いったん広がった被害は誰も止めることができないかもしれません。
なお、スマートテレビは、YouTube、Huluなど、ネット上の動画配信サービスを利用することができ、また、FacebookなどのSNSアプリや、インターネット・ブラウザがあらかじめインストールされているものもあるそうです。
スマートテレビには、スマホに搭載されているAndroidなどの汎用OSを搭載しており、その上でアプリを起動することで、様々なインターネットの機能を実現しています。
そのため、Androidを使っているスマホにインターネット上の脅威や脆弱性があるとすれば、その危険性もテレビに存在することになります。
下記記事によると、このスマートテレビに、Android上で動くウイルス、ランサムウェア「FLocker」が感染し、すべての操作をロックするという事例が、2016年6月にトレンドマイクロが国内で初めて確認されているそうです。
テレビがウイルス感染? 防衛策は?感染したらどうすればいいのか | ZUU online
https://zuuonline.com/archives/128297
このランサムウェア、パソコンやスマホに感染し、パソコンのファイルを暗号化し使えなくしたり、スマホの画面をロックし、「ロックを外したければカネを支払え」と表示するので、身代金要求ウイルスと呼ばれます(ただし、お金を支払っても元には戻りません)。
このスマホと同じ被害が、スマートテレビに出始めたという事になります。まあ、同じ基本ソフトAndroidで動いているので当然ですが。
スマートテレビのように、家電製品にインターネット機能が付き、スマホで使われているAndroidのような基本ソフトOSを使っていると、攻撃の標的となる危険性は非常に高いです。
すべてのスマートテレビで、セキュリティソフト活用などの対策がとられるまでは、少なくともネットバンキングやネットショッピングなどは避けたほうがいいですね。
また、SNSなどのコメントからもウイルス感染する場合があるので、SNSも利用しないほうがよいです。
もし、スマートテレビでネットサーフィンをする場合には、個人情報を扱うサイトの利用はやめるとともに、信頼のおけるサイト以外には接続しないことが、パソコン・スマホ以上に重要になってきます。
参考情報:
「IoT」とは、ありとあらゆるモノがインターネットに接続する世界
http://netyougoschool.blogspot.com/2016/10/iot.html
OS(基本ソフト)、アプリケーションソフト(アプリ)とは
http://netyougoschool.blogspot.com/2016/07/os.html