2016年1月12日(米国時間)以降は、ブラウザ「Internet Explorer」(以後、IE)のサポート対象は、(各Windows OSで利用可能な)最新版のみになっています。
<OSと最新バージョンの組み合わせ>
Windows Vista / Internet Explorer 9
Windows 7 / Internet Explorer 11
Windows 8.1 / Internet Explorer 11
Windows 10 / EdgeとInternet Explorer 11
上記以外のIEバージョンはサポート外になります。緊急に最新版のIEにすることが必要です!
サポート外になると、IEの脆弱性(不具合)を狙う攻撃に会う確率が高くなり、ホームページを見ただけでウイルスに感染したり、不正ソフトをダウンロードされたり、フッシング詐欺などを防ぐことが出来なくなります。
なお、下記の記事によると、2015年4Qの脆弱性登録(不具合登録)は、製品別に見ると、「IE」が190件で最多とのこと。
2015年4Qの脆弱性登録は1619件 - 「IE」190件で最多:Security NEXT
http://www.security-next.com/066362
もし、サポートされないIEのバージョンを使っていると、IEの脆弱性(不具合)を狙った攻撃に会う確率が高くなります。ぜひIEを最新版に更新するか、その他のブラウザを使用しましょう!
■まずはIEのバージョンを確認
1.IEの右上の歯車マークをクリックし、「バージョン情報」を選ぶとバージョンが確認できます。
2.「新しいバージョンを自動的にインストールする」のチェックボックスがオンになっていれば、自動的に更新されているはずです。オフになっていれば、最新バージョンでない可能性があります。
IEはWindowsに付属するブラウザであり、Windowsの更新「Windows Update」と同時にアップデートが行われる仕組みになっています。
■次にIEの最新版へのバージョンアップ
古いバージョンの場合は、下記のマイクロソフトの情報ページからアップデートが可能です。
マイクロソフトの情報ページ *ブラウザIEで開いてください
Internet Explorerサポートポリシー変更の重要なお知らせ - Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/iesupport/
Windows 8の場合は、8自体のサポートが終了しているため、8.1に変更してから、8.1アップデートへ、順次アップグレードしてからIE11を導入する必要があります。
なお、VistaユーザーはChromeのサポート期限にも注意が必要です。
Googleは、2016年4月でVista以前のWindowsのサポートを打ち切ることを表明しています。これ以降、VistaでChromeを使うのは危険です、VistaのChromeユーザーは、代替のブラウザー(Firefoxなど)を探す必要があります。
■IE以外のブラウザを使うことも有効
なお、IE以外のブラウザ、Chrome、Firefoxを使うことも一つの手ですね。動作も早く、安全対策も充実し、拡張機能などで機能追加ができ、便利なブラウザです。
それぞれのダウンロードは以下を参照下さい。Chrome、Firefoxのブラウザ、私は数年前から利用していますが、不具合が発見されても、修正版が迅速に提供され(IEは1ヶ月単位)、安心して使えます。
Chromeダウンロード
https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html
Firefoxダウンロード
http://www.mozilla.jp/
参考:
古いバージョンのIEに注意! 今すぐアップデートが必要:
原則として「最新版のみをサポート」に移行《IT羅針盤》 PC Online
http://pc.nikkeibp.co.jp/atcl/trend/15/1000950/030100035/
参考:
最新版が基本!IEのセキュリティについての疑問を解消 Norton Blog
https://japan.norton.com/ie-security-5165