2016年4月14日木曜日

ファイルを暗号化する「ランサムウェア」は危険!~ランサムウェア対策のまとめ

「ランサムウェア」は全てのファイルを暗号化し使えなくする危険なウイルスで、その対策は必須です。今回、その対策をまとめましたので、参考にして下さい。

下記の情報処理推進機構 IPAの記事によると、ランサムウェアに関する相談が1月に11件、2月に17件、そして3月には96件と急増しているそうです。

    2016年4月13日【注意喚起】
    ランサムウェア感染を狙った攻撃に注意:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
    http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert280413.html


相談の多くは、

 「受信したメールの添付ファイルを開いてしまったことでファイルが暗号化された」

というものです。

メールの添付ファイルに潜んでいた「ランサムウェア」により、ファイルが暗号化されます。くれぐれも怪しいメールは、すぐに削除して下さい。

    怪しいメールの添付ファイルを実行しないで下さい!
    怪しいメール本文のURLはクリックしないで下さい!

また、ソフトウェアに脆弱性がある状態で、改ざんされた正規のウェブサイトや、細工された不正広告を閲覧することでも感染しますので、OSやブラウザなどのソフトを最新版に更新することが重要です。


なお、今回のランサムウェア感染は非常に危険で、全てのファイルを暗号化し使用できなくします。このようになったら、泣くに泣けません。

まずは、大事なファイルを定期的にバックアップしてください。バックアップについては以下を参照下さい。

 パソコンのデータは大丈夫? バックアップは保険、バックアップの方法とは
 http://lifesecurityup.blogspot.com/2014/08/blog-post.html



■危険なメールの例(IPAに相談のあったメール)

メール件名: 『あなたは、新しい請求書●●●●(数値)を持っています』
メール本文:

    『こんにちは!添付ファイルにあなたの配信アドレスを確認してください! 』

添付ファイル名称:  『追跡番号_●●●●(数値).zip』



■ ランサムウェア対策のまとめ


    2016年4月13日【注意喚起】
    ランサムウェア感染を狙った攻撃に注意:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
    http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert280413.html

  2016年 1月 5日【2016年1月の呼びかけ】
  ランサムウェア感染被害に備えて定期的なバックアップを
  :IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
  https://www.ipa.go.jp/security/txt/2016/01outline.html



上記のIPAの記事の対策を参考に、以下に対策をまとめます。


①重要なファイルは定期的にバックアップを取得してください。

なお、USBメモリなどのバックアップ媒体は、パソコンに接続のままだと、その中のファイルも暗号化されるので、バックアップ媒体はバックアップ時のみパソコンと接続してください。

また、バックアップに使用する装置・媒体は複数用意し、バックアップすることも大事です。


②OSおよび利用ソフトウェアを最新の状態にしてください。

OSおよびソフトウェアのバージョンを常に最新の状態に保ち、脆弱性を解消することで感染リスクを低減します。

特にWindowsなどの基本ソフト(OS)、Internet Explorerなどのブラウザ、Adobe Flash Player、Java、Adobe Readerは悪用されやすいため、常に最新版に更新することが大事です。


③セキュリティソフトを導入し、定義ファイルを常に最新の状態に保ってください。

セキュリティソフトを導入し、定義ファイルを常に最新の状態に保つことで、ランサムウェアへの感染リスクを低減します。


④メールやSNSのファイルやURLに注意する。

メールやSNSの添付ファイルを開くことや、本文中のURLをクリックすることでランサムウェアに感染する可能性があります。


⑤動画サイトなどの広告を安易にクリックしない。

動画サイトYoutubeの広告をクリックして、ランサムウェアに感染した事例があります。注意下さい。


ランサムウェアは、ファイルを開くための復号キーと引き換えに金銭を要求するので”身代金ウイルス”と呼ばれていますが、金銭を払ってもファイルは元に戻りません。

万が一、ランサムウェアに感染してしまった場合、感染したパソコンは初期化してください。

パソコンの初期化後、必要なファイルを事前に取得しているバックアップから復元してください。