警視庁の平成26年の”小中高生アンケート”調査結果によると、携帯電話やインターネットへの依存が、中学生では3割を超え、さらに高校生では4割以上を占めているそうです。
平成26年のアンケート調査 警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/survey/survey_h26.htm
また、総務省 情報通信政策研究所の平成25年 調査結果報告書によると、青少年のネット依存は、全体で約44%もあり、高校生が60.0%と最も高くなっています。
平成25年6月 総務省 情報通信政策研究所
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2013/internet-addiction.pdf
なお、上記の警視庁の調査報告では、『家庭でルールを作れば、子供はルールを守っています。親子でよく話し合って、ルールを作りましょう。』と説明しています。
家庭でルールを作るというより、まずは”親子で携帯電話やインターネットについてよく話し合う”ことが大事ですね。
そこで、自分の娘達に、日頃から教えていること(これから教えたいこと)を考えてみました。家庭や学校で、子供たちと話し合うときに、少しでも参考になれば有難いです。
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■ インターネット時代に子供に教えたいこと
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(1) インターネットは手段で目的ではありません。あくまでも現実の生活をより便利にする手段がインターネットです。
(2) 大事なのは日常の生活です。メールやSNSで人と交流する前に、実際に会って話すことが大事です。メールやSNSから、相手の本音や本心を知ることは難しいです。
(3) インターネットに発信する内容には責任を持つ必要があります、十分注意しないといけません。また、一度、発信してしまった内容は永久に削除できません。
(4) インターネットには役立つ情報もありますが、それと同じくらい嘘の情報もあります。自分で正しく判断する力を身につけることが大事です。
(5) パソコンやスマホを使う時間が多いと、体にも精神的にも悪い影響があります。音楽を聞いたり、本を読んだり、運動したり、勉強したり、買い物したりする時間こそ貴重です。
(6) ”人に面と向かって言えないことは、インターネット上に書き込まない”ことが基本です。パソコンやスマホで相手を傷つける発言をしてはいけません。そんなことをしたら相手を傷つけ、結局は自分自身も損します。
(7) 自分の情報(名前、自宅や学校の住所など)を公開しないで下さい。また、オンライン上でのやりとりが困ったことになったら、親か信頼できる大人へすぐに知らせて下さい。
(8) パソコンなどのデータを削除したり個人情報を盗むウイルス、パスワードなどを盗むフィッシング詐欺などインターネットには危険がたくさんあります。パソコンやスマホでは、ウイルス対策などのセキュリティ対策を実施して下さい。
(9) インターネット上の有害な情報を除外するのに便利な、”フィルタリング”というソフトやサービスがあります。これらを利用すれば、知らないうちに有害情報を見てしまう危険を避ける事ができます。
(10) インターネットには騙そうとする人もたくさんいます。知らない人に応答しないようにして下さい。
(11) 人が作成したもの(文書や画像など)を勝手に使うと、著作権法で罰せられます。これは”情報やデータ”を盗むようなものです。
(12) たまには、スマホ・パソコンを全く使用しない日をつくって下さい。「ちょっと最近調子が悪いな」とか「疲れているかな」と思ったら、スマホ・パソコンから一定期間離れてリフレッシュしてください。
(13) スマホ・パソコン以外のリラックスする時間、例えば、音楽、散歩、風呂、食事、人との交流をつくってください。
(14) 長時間のスマホ・パソコン作業は不健康になります。1時間ごとに10~15分の休けいをとり、遠くの景色をながめたりして目を休めてください。また、健康のために、1日のスマホ・パソコンの使用時間を制限して下さい。
(15) 寝付きをよくし良い睡眠をとるため、寝る前にはスマホ・パソコンを使用しないでください。
今回のことを考えるにあたり、以下の内容は大変参考になりました。ぜひとも、学校の関係者及び親の方には一読して欲しい内容です。
13歳の息子へ、新しいiPhoneと使用契約書です。愛を込めて。母より - Hana.bi | Japan + YOU
http://hana.bi/2013/01/13sai-iphonekeiyaku/
(原文)Gregory’s iPhone Contract | Janell Burley Hofmann
http://www.janellburleyhofmann.com/postjournal/gregorys-iphone-contract/
娘への手紙--インターネット世代のプライバシー - ZDNet Japan
http://japan.zdnet.com/article/35046879/
子供の安全なSNS利用 | Kaspersky Daily - カスペルスキー公式ブログ
https://blog.kaspersky.co.jp/simple-rules-kids-social/3809/
なお、以下には、様々な子供たちのインターネットトラブル事例が紹介されており、参考になります。
インターネットトラブル事例集(平成26年度版) 総務省
http://www.soumu.go.jp/main_content/000311574.pdf
インターネットトラブル事例解説集(平成26年度版) 総務省
http://www.soumu.go.jp/main_content/000311612.pdf
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■ 子供がインターネットで行っていることに対する親の誤解
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[夏休み特集]子供をリスクにさらす可能性がある、親が自分につく3つのウソ :
マカフィー株式会社 公式ブログ
http://blogs.mcafee.jp/mcafeeblog/2015/07/3-f047.html
上記のブログで、最近実施されたIntel Securityの調査の結果、子供がオンラインで行なっていると親が思い込んでいることと、実際の子供たちのネットいじめやオンラインで過ごす時間にはギャップがあることがわかりました。
このブログでは ”親が自分たちにつく一般的な3つのウソ” という表現がありますが、これは、”子供がインターネットで行っていることに対する親の誤解”という意味です。
マカフィーのブログの最後に ”デジタル時代の子供たちの親としての最大のチャレンジは何ですか?自分は子供のオンラインでの行動を理解していると考えていますか?”とあります。
この言葉、いつも頭の中に入れておきたいですね。
このブログで紹介されている内容を以下に簡単に紹介します。
1. オンラインでの子供の活動を信頼できる(という誤解)
オンラインの世界には、非常に賢い親にも、最も信頼できるティーンさえも予測できないような誘惑と脅威が存在します。
対策:
『子供は信頼できますが、インターネットは信頼しないでください。子供を大都市に遊びに行かせるときと同じような用心深さが必要です。子供に教育、コーチングを施すとともに、ネット上での子供のお気に入りの場所を把握して、たとえば車の運転方法を教えるときと同じように指導しなければなりません。』(上記のマカフィー 公式ブログより引用)
2. ネットの安全性についてならわかっている(という誤解)
テクノロジは進歩が速く、新しい誘惑も生まれます。簡単に言うと、子供はいつでも基本的なこと(歯を磨くことやごみを出すといったこと)を忘れてしまいます。ですから、日常の会話の中で親からのアドバイスが必要です。
対策:
『子供とオンラインの安全性について話し合うことは、子供に野菜を食べさせるようなものです。親が周囲にいなければ、子供たちはチョコレートを食べるはずです。インターネットの安全性は、皆さんが頻繁に話し合うべきトピックです。』(上記のマカフィー 公式ブログより引用)
3. 子供は自分よりもこのテクノロジについて知っているので大丈夫だろう(という誤解)
子供に技術的スキルがあっても、技術的な良識を持っているわけではありません。
対策:
『子供たちが今ほど親を必要としているときはありません。子供のネットでの行く先、つまりどこで誰と過ごしているのかを把握してください。そして、強く賢いデジタル市民になるために必要な高潔さと意識を持ってください。』(上記のマカフィー 公式ブログより引用)
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■ 親が知っている以上に、現実的には子供はネットで危険にさらされている
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深刻化する中高生のLINEいじめ、知らぬ間に「あなたも」加害者に? - まぐまぐニュース!
http://www.mag2.com/p/news/20277
上記のサイトに以下の内容がありました。詳しくは上記サイトを参照下さい。
・今、中学校の7割でLINEでのトラブルが起きているのが現実です。
・アメリカの中学生の調査結果によると、12~18歳の若い年齢の人は、攻撃的なメッセージを投稿する傾向が他の世代に比べて40%も高かった。
・子供たちのグループの中で、悪口大会が始まってしまうと、どんどんエスカレートしてしまい、LINEの中だけでなく、現実の世界でもいじめが始まってしまうという危険性がある。
・まずはルールを決めることが大切。子供たちもLINEの怖いところは、理解しており、間違った方向に行かないようにとは思っています。
・親としては、変な遠慮はせず、子供とルールを決めておくことが大切です。
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■ 10代は他の年代に比べて著作権を守る意識が低い
■ 違法ダウンロードには罪悪感を感じない
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2012年10月に施行された著作権法改正案により、違法にアップロードされたコンテンツをダウンロードすることは違法となりました。
YouTubeなどを閲覧するだけなら問題はありませんが、違法でアップロードされている動画や音声などの有償著作物を、違法と知りながらダウンロードする行為は著作権違反になります。
無料なら違法もいとわない--「動画はテレビよりネット」の高校生 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/sp/smartphone_native/35067711/
なお、上記サイトで、オリコンの違法ダウンロード意向などについてのインターネット調査(2015年2月)が紹介されています。
この内容によると、2014年の1年間における違法ダウンロード経験について、10代だけは前年の16.5%から18.7%へと上がっており、10代は他の年代に比べて違法ダウンロードをしてしまう割合が高いそうです。