子供のスマホ、どんな事件が起きており、どんな危険があるか、意外に知らないものですね。実は、総務省制作 「インターネットトラブル事例集(平成26年度版)」を読んで、いかに自分が知らなすぎるか分かりました。
今回は、この資料の紹介と、子供がスマホを扱う上で、取り入れたい「フィルタリング」について、紹介したいと思います。なお、フィルタリングとは“有害な情報を遮断すること”です。
なお、携帯各社はそれぞれ、フィルタリングサービスを提供しています。詳しくは、下記を参照下さい。
有害サイトアクセス制限サービス|一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)
http://www.tca.or.jp/mobile/filtering.html
次の総務省制作の資料は、学校の先生や専門家から集めたインターネットトラブルの事例に、その予防法と対処法が紹介されています。
総務省制作 「インターネットトラブル事例集(平成26年度版)」
http://www.soumu.go.jp/main_content/000311574.pdf
大人が子供に伝えるべきこと、そのために大人が知るべきことが中心にまとめられた資料です。スマホのトラブル、誹謗中傷やいじめ、ウイルス、個人情報流出、著作権など、多岐にわたる事例が豊富で、家庭や学校などでとても役にたちます。
なお、この資料には、特集として、「スマートフォンを子供に買い与えるとき、保護者が気を付けること」として、以下も示されています。
①フィルタリング未設定によるリスク
②トラブルにあった子供のフィルタリング設定状況
③スマートフォンを子供に買い与えるとき、保護者が気を付けること
なお、③については次のチェックリストが付いています。
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■ スマートフォンを子供に買い与えるとき、保護者が気を付けること
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■ 総務省制作 「インターネットトラブル事例集(平成26年度版)」から
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子供がスマートフォン購入前にチェックしたい項目として、以下が紹介されています。
①スマートフォンの購入目的が明確である
②保護者自身がスマートフォンを操作できる。設定方法などに一般知識がある
③保護者自身がスマートフォンの正しい扱いを態度で示せる
④報モラルとフィルタリングの基礎知識がある
⑤家庭内でスマートフォンの利用ルールを、子供と相談しながら決められる
⑥家庭内で決めたルールを定期的に話し合い、見直せる
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■ 子供たちのインターネットトラブルの事例
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■ 総務省制作 「インターネットトラブル事例集(平成26年度版)」から
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スマホ・パソコンを扱う上でのトラブル内容について、具体的な事例と気をつけることが紹介されており、参考になります。インターネットトラブルに関するデータもあります。
以下に、紹介されている事例タイトルを示しますが、本当に事例が豊富です。
詳しくは、総務省の資料を参照下さい。かなりのページ数で専門的なことも書いてありますので、時間がかかると思いますが・・・
総務省制作 「インターネットトラブル事例集(平成26年度版)」
http://www.soumu.go.jp/main_content/000311574.pdf
1.スマートフォン特有のトラブル
事例1-1 不審な無線LANのアクセスポイントへの接続に伴う通信内容の流出
事例1-2 不正アプリのインストールによる意図しない個人情報の流出
2.書込みやメールでの誹謗中傷やいじめ
事例2-1 SNSやプロフなどでのいじめ
事例2-2 なりすまし投稿による誹謗中傷
事例2-3 動画共有サイトを用いたいじめ
3.ウイルスの侵入や個人情報の流出
事例3-1 パソコンのコンピューターウイルスの感染
事例3-2 SNSやプロフからの個人情報流出による嫌がらせ
事例3-3 ID・パスワードを他人に教えたことによる不正アクセス
事例3-4 複数投稿サイトの情報が関連付けられることによる情報の流出
事例3-5 SNS型チェーンメールによる情報流出・被害誘発
4.ショッピングサイトなどからの思いがけない代金請求や詐欺
事例4-1 大人名義のクレジットカードの使用
事例4-2 ショッピングサイトなどの利用に伴う代金詐取
事例4-3 ワンクリック請求などの不正請求
5.著作権法などの違反
事例5-1 ゲームソフトの違法ダウンロード
事例5-2 動画の違法なアップロードとダウンロード
6.誘い出しにより性的被害や暴力行為
事例6-1 ネットを通じて知り合った人からの誘い出し・脅迫・画像の強要
事例6-2 掲示板などへの書込みをきっかけとした暴力行為
7.ソーシャルゲームなどの中毒性がもたらす悪影響
事例7-1 ソーシャルゲーム上での金銭の浪費
事例7-2 オンラインゲームの瞬間利用による日常生活への悪影響
8.犯行予告など
事例8-1 地域社会に不安を与える犯行予告
事例8-2 掲示板での特定した個人に対する脅迫行為
事例8-3 出会い系サイトやコミュニティサイトでの子供による違法な誘い出し
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■ 「フィルタリング」とは“有害な情報を遮断すること”
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フィルタリングとは、インターネット上のさまざまな情報の中から、有害情報を遮断して、パソコンの画面に表示させない事を意味します。
「フィルタリングサービス」、どういうものかが動画で紹介されています。
家族で話そうケータイ・スマホのルール 「フィルタリングサービス」動画
http://www.tca.or.jp/mobile/filtering.html?page=02
このフィルタリングを活用することによって、アダルトサイト、暴力的又は残虐なホームページ、薬物情報のホームページ、出会い系ホームページ等を、子供に見せないようにすることが可能になります。
インターネットには有益な情報もたくさんありますが、有害な情報もたくさん存在します。暴力、ポルノ、出会い系、差別などの情報のほか、中には、ドラッグの入手方法、自殺の仲間募集、爆弾の作り方など、危険な情報も自由に閲覧することができるのがインターネットです。
但し、注意しないといけないのは、インターネットには有害な情報があるからと、あまりに極端に利用制限に走るのも考えものです。大事なのは、「有益な情報を活用しながら、いかに有害な情報を遮断するか」ということだと思います。
■ウェブ汚染社会
以前読んだ本の中に、インターネットの有害情報がいかに子どもたちに危険かを具体的に教えてくれる本がありました。
「ウェブ汚染社会」(尾木直樹著、講談社+α新書)
この本に次のことが書かれていました。
『「自殺」をキーワードに検索すると、30万件以上ヒットする。「自殺サークル」は1万8千件、「自殺仲間募集」は300件。画面を興味半分に眺めていた ある女子高生は「気分が悪くなった」と全部読み続けることができなかったという。それほど具体的な内容がびっしりと紹介されている。』(「ウェブ汚染社 会」から引用)
たとえ、小さな子供たちでも、検索エンジンやリンク集からワンクリックで、有害な情報を、いとも簡単に目にしてしまう、これが現状です。
犯罪を連想させるような言葉、露骨な性的表現などを使って検索すると、驚くほど多量の検索結果が表示される筈です。
■フィルタリングソフトの活用
ネット先進国の欧米では 有害ホームページから身を守る手段として、フィルタリング・ソフトウェアの導入が既に常識化しており、子供を持つ家庭、教育機関、公共機関、各企業では必需品となっているようです。
なお、フィルタリング・ソフトウェアの導入によって、有害ホームページへのアクセスを遮断することは 「知る権利の侵害」ではなく、「有害情報から身を守る権利の行使」と理解されています。
国境もないインターネットの世界では、「自分の身は自分で守る」が基本で、「誰かが守ってくれる、誰かが責任をとってくれる」といった期待を持つことは間違いですね。
各種フィルタリングソフトが以下で紹介されています。
フィルタリングを知っていますか
http://www.iajapan.org/filtering/
■携帯電話での”フィルタリング”サービス活用
以下を参照下さい。
有害サイトアクセス制限サービス|一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)
http://www.tca.or.jp/mobile/filtering.html