2015年8月3日月曜日

動画活用の基礎知識~動画の形式(種類)と動画形式変換方法の紹介

子供の頃にやっていた「パラパラマンガ」。ノートの端っこなどに、少しずつずらした絵を描いて、 その端っこをパラパラとめくることで、動いて見えるというものですね。

ビデオカメラ、デジカメ、スマホなどで撮影する動画も、実はこのパラパラマンガと同じ仕組みです。画像の中で変化した部分だけを記録、つまり、実際のデータを間引きして(圧縮して)記録しています。

なお、データを間引きする(圧縮する)方法の違いにより、様々な形式の動画があります。今回は動画の形式(種類)と動画形式変換方法を紹介します。



  動画データは実際のデータを間引きして(圧縮して)記録
  間引き方法(圧縮方法)の違いで、様々な動画のデータ形式

たくさんの動画形式がありますが、代表的な動画形式には、以下があります。

  (1) Flash(拡張子flv) *これがフラッシュ
  (2) AVI(拡張子avi)
  (3) WMV(拡張子wmv)
  (4) MPEG4(拡張子mp4)
  (5) QuickTime(拡張子mov、qt)
  (6) AVCHD  (拡張子.mts)

*私がビデオカメラで撮影した動画は「(6) AVCHD」で、スマホで撮影した動画は「(4) MPEG4」でした。「(4) MPEG4」は動画のデータサイズが小さくなるので、スマホには最適な形式ですね。

 

動画形式「Flash(フラッシュ)」は、YouTubeをはじめ、多くの動画共有サイトで主流となっている動画形式です。Flashについては、下記で詳しく紹介しています。
 

  インターネットでよく使われる動画形式「Flash(フラッシュ)」と「Flash Player」とは
  http://lifesecurityup.blogspot.com/2015/08/flashflash-player.html



なお、これらの動画形式の動画をみるには、専用のソフトが必要で、代表的なソフトには、

 (1)の動画形式は主に「Flash Player」
 (2)~(4)は「Windows Media Player」
 (5)は「QuickTime」
 
があります。これ以外にも優秀な動画閲覧ソフトがたくさんあり、最後に紹介します。なお、Windowsの標準ソフト「Windows Media Player」でサポートしている動画形式が、バージョン毎に以下で紹介されています。

 Windows Media Player でサポートされているファイルの種類
 https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/316992



■ 動画のデータ形式の種類


動画データは、動画を圧縮(変化があった部分のみ記録するなどデータを間引く処理)して作成しますが、どのような動画圧縮方法が使われるかで、様々な動画データの形式があります。主なものを以下に紹介します。なお、専門的には多少不正確な表現がありますが、ご了承下さい。

この内容、以下のサイトの内容を参考にさせて頂きました、ありがとうございました。

  動画のファイル形式とは?|ダビングセンター・全国対応可
  http://www.tokyo-dc.jp/movie-service/

  (注)このサイトは、動画形式の種類や、動画形式の変換方法について分かりやすく紹介しています。


YouTubeに投稿できる動画形式には、MPEG4、AVI、WMV、FLV、MOVなどがあり、基本的に「一般的な形式なら投稿可能」と考えて問題ありません。


■ FLV形式 (拡張子.flv)

YouTubeやニコニコ動画などの動画投稿サイトで採用されている形式です。通常、ブラウザに組み込まれているソフト「FlashPlayer」で再生し見る動画形式です。
ストリーミング配信において、OSやブラウザなどの環境を選ばず再生が可能で、誰でも手軽に動画配信が出来るため爆発的に広まりました。

■ AVI形式 (拡張子.avi)

Microsoft社が開発した、Windowsで音声付きの動画を扱うためのフォーマット。汎用性が高く、Windowsで動画の取り込みや編集、他の動画ファイルへの変換などをする場合にはこの形式が主流になっています。AVI自体は入れ物であり映像コーデックと音声コーデックで圧縮した映像と音声が格納されています。


■ WMV形式  (拡張子.wmv )

動画圧縮標準のMPEG4を元にMicrosoft社が開発した動画形式です。 Windows標準のメディアプレーヤーである「Windows Media Player」が標準でサポートしている動画形式の一つです。動画配信サイトでも採用されている規格です。

ストリーミング配信を前提に開発されており、DRM(デジタル著作権管理)というコピーガード機能が付けられるため、著作物を配信する動画サイトではこの形式が主流となっています。


■ MPEG4形式  (拡張子 .mp4 )

低速・低画質の用途から、ハイビジョンテレビ放送などの大容量・高画質の動画まで幅広い用途に用いられます。また、インターネットでの利用に適したフォーマットで、高い圧縮率でデータ容量を小さくすることができます。最近のWindowsパソコンとMac両方で標準でサポートされており、特にソフトを入れないでも再生することができます。


■ QuickTime形式 (拡張子.mov、.qt)

Macの標準のファイル形式で、QuickTime Playerで再生します。WindowsでもQuickTime Playerがあれば再生可能です。Macで動画の編集や再生をする場合はこの形式が主流となっています。
AVIと同様QuickTimeにも様々なコーデックがあるので、再生する際にはコーデックがインストールされている必要があります。


■ AVCHD形式  (拡張子.mts)

ビデオカメラでよく採用されている形式です。AVCHDは、WMVやMPEG4というファイル形式というより、もっとメディアよりの規格になります。例えば、VHSやDVD-Videoなどの「規格」に近いです。なお、ビデオカメラの動画が、この形式の場合は、FLV形式やMPEG4形式などに変換してからインターネットに投稿します。


(注)H.264とは

ハイビジョン時代の到来とともに普及してきた形式です。H.264は従来のコーデックより高圧縮です。H.264は上記の形式とは異なり、ファイル形式ではなく、コーデックに当たります。つまり「H.264コーデックのQuickTime」という使い方です。 MPEG-4/AVCと言われるものは、H.264と同義です。



■ 動画サイトで使われている代表的な動画形式「フラッシュ(Flash)」とは


「YouTube」、「ニコニコ動画」などの動画サイトで主な動画形式として採用されている動画形式がFLV形式(ファイルの拡張子はflv、正確には「Flash Video」)。

なお、再生するには、専用の再生ソフト「Flash Player」などが必要ですが、「Flash Player」は、ブラウザに組み込まれて使用されます。

このフラッシュ(Flash)が出てきたことで、特別に動画プレイヤーをパソコンにインストールせずに、「Flash Player」があれば、ブラウザでインターネットの動画をみることができるようになりました。

(注)HTML5は、新しいホームページ作成規格ですが、Flash Playerが無くても、ブラウザの機能だけで動画を再生できます。



■ 動画変換ソフト「XMedia Recode」を活用した動画形式変換方法


動画変換ソフト「XMedia Recode」は、非常に多くのフォーマットに対応した動画&音声ファイル変換ソフト。このタイプのソフトはいろいろありますが、初心者の私には、動画変換が簡単にできて良かったです。

私は、このソフトを使い、ビデオカメラのAVCHD形式の動画をMPEG4形式に変換して、インターネットに公開しました。

別途コーデックをインストールしてからしか使えないソフトとは違い、XMedia Recodeはインストールするだけで即座にエンコードを開始することが出来る、初心者に優しいソフトです。

XmediaRecoderを使用すれば再圧縮なしで音量のみを上げることができます。「音声トラック1」タブにいって「音量(%)」を変更したい音量の値に変更します(単位を%にして、大体の大きさで)。

私は使いませんでしたが、解像度の変更、色調補正、ノイズ軽減、特定場面の切り出しなどの機能も付いているそうです。

ダウンロード及び詳しい説明は以下から。

XMedia Recodeのダウンロード - 窓の杜ライブラリ
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/xmediarecode/

XMedia Recodeの説明 - k本的に無料ソフト・フリーソフト
http://www.gigafree.net/media/conv/xmediarecode.html



■「XMedia Recode」を活用した動画形式変換方法


1. 動画変換ソフト「XMedia Recode」で動画選択

 ①「ファイルを開く」をクリック
 ② 変換する動画ファイルを選択し「開く」をクリック





2. 変換後のファイルの保存先を指定

 ①出力方法「フォルダに保存」(初期値、そのままでOK!)

 ②保存先に変換後のファイルを入れるフォルダを指定



3. 変換ファイルを選択して変換実行

 ①変換する「ファイル」をクリック

 ② 「リストに追加」をクリック

 ③変換後の動画形式を選択 (ここでは“MP4”)

 ④「エンコード」をクリック。これで変換実行





4. 変換実行→完了  *少々時間がかかります!

例:ビデオカメラのAVCHD形式の動画をMPEG4形式の変換
  AVCHD形式 230MBが、MPEG4形式 22MBに 約1/10のサイズに!







■ コーデック(COder/DECoder)とは


動画を表示するためには、動画形式に対応したソフトウェアが必要です、それが”コーデック”です。

コーデック (Codec) は、圧縮された動画を元の動画に戻し表示(復号処理)し、また動画を圧縮する(符号処理)するソフトウェアのことです。

YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトでよく使われる動画形式はフラッシュ形式(FLV)ですが、この動画をダウンロードして見るためには、この”フラッシュ形式(FLV)を表示するコーデック”が必要です。

なお、Windowsの動画プレーヤー「Windows Media Player」では、多くの種類の動画を再生することができますが、”フラッシュ形式(FLV)を表示するコーデック”が入っていないため、動画サイトからダウンロードした動画を、「Windows Media Player」で見ることはできません。



■ お勧めの動画閲覧ソフト


動画を再生する際に別途コーデックをインストールせず、ソフトをインストールするだけであらゆる形式の動画ファイルを再生できるソフトを以下に紹介します。

なお、いずれも、インストール時に、無関係なソフトのインストールを要求されますが、これは不要なのでキャンセルしてインストールを進めて下さい。



■Zoom Player FREE

ポストプロセッシングやシャープ化、インターレース解除などにより、高画質な動画再生を実現。不足しているコーデックなどが自動的にダウンロード/インストールされるため、使い始めたときからさまざまな形式のメディアファイルを再生することが可能です。個人用途に限り、無償で利用できます。

 ダウンロード Zoom Player FREE - Vector ソフトを探す!
 http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se498463.html

*インストールの時、途中で無関係なソフトをインストールさせる場面があるので要注意、これはキャンセルしてインストールする。画面をしっかり確認しながらインストールを実施下さい。

詳しい使い方が下記で紹介されています。

 使い方: 動画の形式を気にせず再生「Zoom Player FREE」《フリーソフトでズバッと解決!》
 http://pc.nikkeibp.co.jp/article/special/20121005/1065807/063000007/


■GOM Player

定番の動画プレイヤーです。動画を再生する際に別途コーデックをインストールせず、本ソフトをインストールするだけであらゆる形式の動画ファイルを再生できます。たいていの動画形式であればこれ一本で再生可能。

 ダウンロード GOM Player - 窓の杜ライブラリ
 http://www.forest.impress.co.jp/library/software/gomplayer/

*インストールの時、途中で無関係なソフトをインストールさせる場面があるので要注意、これはキャンセルしてインストールする。画面をしっかり確認しながらインストールを実施下さい。